「お宅に迷惑かけてないでしょ」玄関前にゴミ袋を置き続けた隣人。退去の日、管理会社が確認した床の汚れと写真
隣の玄関前に積まれたゴミ袋
50代の私が暮らす賃貸マンションに、20代くらいの男性が引っ越してきたのは、3年ほど前のことです。
その男性が住み始めてから、隣の玄関前の共用廊下に、可燃ゴミの袋が3つも4つも置かれるようになりました。
ゴミの収集日とは関係なく、いつ見ても袋が並んでいます。
特に困ったのは夏場でした。生ゴミのにおいが廊下に漂い、照明の周りには小さな虫まで集まってきます。
自分の部屋に出入りするたびに嫌なにおいがして、次第に我慢できなくなりました。
ある週末の夕方、ちょうど部屋から出てきた男性に声をかけました。
「すみません。このゴミ、収集日に出してもらえませんか?」
すると男性は、面倒くさそうな顔で答えました。
「平日は朝が早いんで、無理っすね」
「でも、においもひどいですし、窓も開けられなくて……」
私がそう伝えると、男性は顔をしかめました。
「自分の玄関の前に置いてるだけですよ。お宅に迷惑かけてないでしょ」
そう言って、さっさと部屋に戻ってしまったのです。
これ以上、直接話しても解決しそうにありません。
私は管理会社に相談しました。担当者は男性に電話で注意し、掲示板にもゴミの出し方について貼り紙をしてくれました。
ところが、翌週末になっても状況は変わりません。
廊下で顔を合わせた男性からは、こんなことまで言われました。
「週末に捨てるって言ってるのに、大げさなんですよ」
私はもう言い返さず、ゴミが置かれている廊下の写真を撮って、管理会社に送るようになりました。
それから1年近く。気づけば写真は何十枚にもなっていました。
退去の日、管理会社が見せた写真
やがて、隣の男性が退去する日が来ました。
私が自分の部屋から廊下に出ると、隣の玄関前に40代くらいの管理会社の担当者と男性がいました。
引っ越し業者が荷物を運び出す中、担当者は廊下の床に残った黒ずみを確認しています。
「もう帰っていいすか?」
男性が落ち着かない様子で尋ねると、担当者は手元の書類を見ながら答えました。
「もう少しだけお願いします。以前からお伝えしていた、廊下のゴミの件なんですが」
「え?もう片づけましたよね?」
「はい。ただ、床に汚れが残っていますし、虫も発生していましたので」
担当者は、私が送っていた写真の記録を男性に見せました。
「こちら、これまでの状況です。何度か注意もさせていただきましたよね」
写真には日付が残っており、夏も冬も、同じ場所にゴミ袋が置かれている様子が写っています。
そして、担当者は続けました。
「廊下の清掃と害虫駆除については、費用を確認したうえで、敷金から差し引く形で精算させていただきます」
男性は驚いたように聞き返しました。
「えっ、廊下の分まで払うんですか?部屋はちゃんと片づけたのに」
「玄関の前も共用部分なんです。ゴミを置かないように、何度もお願いしていたんですが……」
「でも、敷金は全部戻るはずでしょ?」
「費用の内訳は、確認でき次第お伝えします。まずはこちらの記録を確認してください」
担当者が写真を指し示すと、男性はしばらく黙って見つめていました。
最後の荷物を運び出していた業者も、エレベーターの前で一瞬こちらに目を向けました。
男性は何か言いかけましたが、結局それ以上は言い返しませんでした。
書類にサインをすると、足早にエレベーターへ向かっていきました。
数日後、業者が廊下の床を洗い、虫よけの薬をまいてくれました。
あれほど気になっていたにおいも、ようやくなくなりました。
きれいになった廊下に出たとき、私は久しぶりにほっとしました。
自分の玄関前だからといって、何を置いてもいいわけではありません。
何度注意されても変わらなかった男性の態度を思い出し、共用部分のルールを守ることの大切さを改めて感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














