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2013.11.05(Tue)

【前編】2013 サロン・デュ・ショコラ パリ 速報レポート

ローラン・デュシェーヌ(Laurent Duchène)

今年初出展のMOFパティシエ「ローラン・デュシェーヌ」。日本人の奥さまでやはりパティシエ・ショコラティエのキョウコさんと仲良くスタンドに立たれていました。中にプラリネクリームがたっぷり入ったクロワッサンは非常に人気で、飛ぶように売れていました。 また、細長いチョコレートのシェルにパータ・タルティネをたっぷりと入れたチョコレートバーも魅力的で、上にはキャラメルを3つ乗せていてとてもグルマンな様相。味わいと見た目で大評判なチョコレートバーは今回の出展のために特別に制作したそうで、今後ブティックで販売することも検討中とのことです。
キョウコさんが担当するボンボンショコラも素晴らしい出来でした。新作『コリアンダー&ライム』は、コリアンダー風味のガナッシュの真ん中に薄いマジパンの層を閉じ込め、それにライム果汁を浸したという、繊細な仕事から生まれる繊細な味わいでした。

ユゴー&ヴィクトール(Hugo & Victor)

パリ会場では初出展の「ユゴー&ヴィクトール」。おなじみの本の装丁のボンボンボックスですが、型押しを施したデザインは今年初めての商品。中には半円形のキャラメル入りボンボンショコラが入っています。 味わいはバニラ、コブミカン(コンバワ)、クマツヅラ(バーベナ)、チョコレート、イチジク、栗、洋梨、ナチュールの8種類。スタイリッシュなスタンドで目を引いていました。

ヴァンサン・ゲルレ(Vincent Guerlais)

フランス西部ナントのショコラティエ「ヴァンサン・ゲルレ」。C.C.C.(クラブ・ド・クロカール・ド・ショコラ)の「5タブレット」を6年連続で、ジャン=ポール・エヴァン、ファブリス・ジロットとともに獲得している安定した実力の持ち主です。 ナントのスペシャリテ『ビスケットLU』や『ベルランゴ』などをショコラティエならではの発想で作り替えるクリエーションでも知られていますが、今年の新作は『ルリジューズ』。ミニ・ルリジューズの中に、プラリネとパッションフルーツのキャラメル、フランボワーズ風味のキャラメルが入った2種は、ゲルレさんならではの遊び心と美味しさが詰まった味わいでした。また超薄ボンボンの切れるように溶ける口当たり、味わいも見事です。

エスコヤマ(小山進シェフ)

今年で連続3回出展の「エスコヤマ(小山進シェフ)」。今回のテーマは“化学変化”。秀逸なのはYaki-Mikanでした。ミカンの皮を焼き切り、それをカカオ分40%のミルクチョコレートと組み合わせるという挑戦には驚かされました。 また、万願寺唐辛子のしょうゆ漬けのフリーズドライとアーモンドのプラリネをあわせるというP.C.J(「日本料理のように」というフランス語の略語)も、素晴らしい味わい。小山さんが表現するチョコレートを通したうごめく日本料理、その美学という発見に戦慄を覚えました。 「エスコヤマ」はC.C.C.(クラブ・ド・クロカール・ド・ショコラ)で昨年・一昨年の「5タブレット+★」2年連続受賞に続き、今年は「5タブレット」を受賞しました。

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