ミラノの高級住宅地、ゾーンにある菓子店「SUGAR」がリニューアル・オープンしました。1997年にミラノ市内にオープン後、2004年にこの通りに移転してから、地元の高所得層を中心に親しまれています。
![milano-20110930-2 朝、次々にケーキが並べられていくショーケース。この季節はフレッシュ果実をたくさん使用し、生クリームでデコレーションした(イタリアではややレアか)フレッシュなケーキがメイン。イタリア人の大好物のチョコレートケーキは定番です。](https://s3.tend.jp/wp-content/uploads/2011/09/milano-20110930-2-300x225.jpg)
朝、次々にケーキが並べられていくショーケース。この季節はフレッシュ果実をたくさん使用し、生クリームでデコレーションした(イタリアではややレアか)フレッシュなケーキがメイン。イタリア人の大好物のチョコレートケーキは定番です。
今回のリニューアルでは内装をよりシンプルに、壁面をホワイトで統一することで、お菓子のカラーが引き立っていました。約30平米の店舗に、100平米の菓子工房と、バール・カウンターと4つのカウンター席で構成され、作り立てのスイーツをその場で頂けます。夏期には店舗外の路上にパラソル席が設置され、喫茶とスイーツを楽しめます。
![milano-20110930-3 (左)セネガル人のパペ・メリッサさんの作る自慢のカプチーノ。最近イタリアの菓子店ではアフリカ系バーマンをよく見かけます。(右)ウェディングケーキの見本。リラ色はここ数年の人気で、「SUGAR」のシンボル、水玉モチーフが用いられています。](https://s3.tend.jp/wp-content/uploads/2011/09/milano-20110930-3-300x225.jpg)
(左)セネガル人のパペ・メリッサさんの作る自慢のカプチーノ。最近イタリアの菓子店ではアフリカ系バーマンをよく見かけます。(右)ウェディングケーキの見本。リラ色はここ数年の人気で、「SUGAR」のシンボル、水玉モチーフが用いられています。
ミラノ生まれの、オーナーでパティシエのRoberto Malinさん(ロベルト・マリン/40歳)は、芸術高校を卒業後、州立の職業専門校の製菓コース(2年制)に通い、パティシエへの道を歩み始めました。同級生は16歳がほとんどの中、21歳でのスタート。将来は写真家になろうと考えていたそうですが、製菓のモノづくりの世界と雰囲気に魅了されて、進路を変更したそうです。芸術高校出身のため、視覚芸術的な面に興味をもっていることは、彼の菓子作りにも現れているようです。
![milano-20110930-4 バタークリームやカスタードクリームが主流のミラノでは珍しいフレッシュ・ケーキ。薄いスポンジを重ねた間にフレッシュ果実と生クリームがたっぷり挟まれています。ナチュラルな風味で甘さ控えめ。”わざと作りすぎないナチュラルなデコレーション”がマリンさんのスタイルです。](https://s3.tend.jp/wp-content/uploads/2011/09/milano-20110930-4-300x225.jpg)
バタークリームやカスタードクリームが主流のミラノでは珍しいフレッシュ・ケーキ。薄いスポンジを重ねた間にフレッシュ果実と生クリームがたっぷり挟まれています。ナチュラルな風味で甘さ控えめ。”わざと作りすぎないナチュラルなデコレーション”がマリンさんのスタイルです。
マリンさんは2校の製菓コースを卒業後、イタリアを離れます。ストラスブルグのチョコレート店「Pascal Brunstein」の元で修行後、世界有数のカカオ生産地であるブラジル、サルヴァドール市内の菓子店を経て、ミラノ市内の有名レストラン・シェフの講習する料理教室でアシスタントを勤めた後、独立。「SUGAR」を開店させました。
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