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2012.01.27(Fri)

「アンリ・ルルー」のエスプリを支える日本人ディレクター

チョコレート色の背景が似合う、タブレットショコラのコーナー。

チョコレート色の背景が似合う、タブレットショコラのコーナー。

ブルターニュ地方の港キブロンが本拠地のショコラティエ・キャラムリエ(キャラメル屋)“アンリ・ルルー”。日本でも、そのキャラメルの美味しさなどは、すでに周知のところですが、昨年の12月、パリに初めてショップをオープン。美しい日仏融合のクリエーションを発揮して、パリジャンたちを虜にしています。

フランスのチョコレート業界においては、“アンリ・ルルー”のチョコレートの品質の高さはトップレベルとして知られてきました。創業は1977年、“メゾン・ド・ショコラ”の創業と同年です。フランスにとって、この年は仏チョコレート黎明期。メゾン・ド・ショコラの創業者ロベール・ランクスさん、そして“アンリ・ルルー”の創業者、アンリ・ルルーさんなどの、新しいショコラティエの力によって、フランスのチョコレートの創造性と品質が大きく伸び、その評価を揺るぎないものとしたのです。

左:フランスのディレクターを務める石井真己登さん。右:現シェフ、ジュリアン・グジアンさん。

左:フランスのディレクターを務める石井真己登さん。右:現シェフ、ジュリアン・グジアンさん。

2006年から、日本の“ヨック・モック”社からの引き合いがあって、アンリさんは技術をすべて後継者に伝え、1昨年に引退されましたが、アンリさんのもとで8年間も経験されてきた29歳のジュリアン・グジアンさんが、その仕事とエスプリを引き継いで、日本とフランスをつなぐクリエーションに力を傾けています。

そんな中、アンリ・ルルーのブランドを支え、そして発展させてきた影の力持ちは、本拠地で店のディレクターを務める、ヨック・モック社の石井真己登さんでしょう。2006年からキブロンに居を移して、アンリ・ルルーの発展を導いてきたのです。

サンジェルマン・デ・プレ界隈の石畳の路地に高級感漂うパリ初の店舗が出現。

サンジェルマン・デ・プレ界隈の石畳の路地に高級感漂うパリ初の店舗が出現。

キブロンと日本以外では、新ショップとなる支店が、昨年12月にオープンしました。場所はサンジェルマン・デプレ界隈という一等地。マルシェが立ち並ぶ賑やかなビュッシー通りも近くにありながら、サンジェルマン・テプレ教会の裏手に出る路地にあるために、とても落ち着いた立地です。石造りのまるでギャラリーのような店構え。

左:入ってすぐのエントランスにあるキャラメルの部屋/右:チョコレートの部屋

左:入ってすぐのエントランスにあるキャラメルの部屋/右:チョコレートの部屋

2室あるうち、エントランスすぐの部屋は、ホワイトで統一された、モダンな雰囲気。こちらにはキャラメルを置いています。そして、次の部屋は、チョコレート色基調の内装で、チョコレート専門。ボンボンショコラ、タブレットが置いてあり、そして通りに面したちょっとしたスペースが、イートインコーナーになっていて、ドリンクとボンボンショコラ、キャラメルのマリアージュを楽しめるセットなども提案しています。

ドリンクを入れる美しい器は、石井さんのお母様が作られた作品です。またインテリアにおいても、石井さんが素材をチョイスするなど、彼が店のイメージに大きく貢献されていることが、随所に浮かび上がってきます。

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