「自営業は暇でしょ?」と笑う叔母
「介護はしないし、お金も出さない。だって、主人が出したくないって言ってるんだもの。それに私、仕事が忙しいのよ!」
電話越しに響く叔母の突き放すような声。
隣の県で裕福な暮らしを送り、何不自由ないはずの叔母は、祖母の介護が必要になった途端、冷酷な本性を現したのです。
母がどれだけ困り果てて相談しても、叔母が聞く耳を持つことはありませんでした。
「お姉ちゃんは自営業だから融通が利くでしょ?私は会社員なんだから無理。あなたと一緒にしないで」
自分は特別で、母は格下。
そんな身勝手な論理で介護のすべてを母に押し付けました。
叔母は家庭内でも女王様気取りで、子どもたちの就職先まで無理やり決めてしまうような支配的な性格。
家族はみんな、叔母の顔色をうかがって生きていたのです。
寂しさの中で逝った祖母
結局、母が一人で介護を担うことになりました。
ボケが進んでいく中、祖母が震える声で漏らしていた言葉が今も忘れられません。
「……さみしい。さみしいねぇ」
最後までその寂しさに寄り添い、看取ったのは母でした。
葬儀を終えた瞬間、母は迷うことなく叔母との縁をバッサリ。
あんな恩知らずな人はもう身内ではない、母の背中には、静かな怒りと決意が漂っていました。
1年後に届いた、自業自得の報い
それから1年。
母のもとに共通の友人から信じられない話が舞い込んできました。
あんなに強気だった叔母の生活は、見るも無残に崩壊していたのです。
唯一の味方だったはずのご主人は、単身赴任を理由にそそくさと家を出たきり戻らず、あれほど「忙しい」と豪語していた勤務先はまさかの倒産。
さらに追い打ちをかけるように、支配下に置いていた子どもたちも、結婚や独立を機に、蜘蛛の子を散らすように叔母のもとを去っていきました。
かつてはあれほど騒がしかった大きな家。
今、そこに残っているのは、誰からも見放された叔母ただ一人。
震える声でかかってきた「奇妙な誘い」
さらに驚いたのは、共通の友人のもとに届いた叔母からの電話内容です。
「ねえ、私、あなたを幸せにしたいの。すごく良いポストを用意できるから、一緒に行かない?」
その声は震え、必死に誰かを繋ぎ止めようとする執着に満ちていたといいます。
怪しい勧誘か、それとも現実逃避か……。
かつての威厳は消え失せ、孤独の底で必死に誰かにすがろうとする無様な姿。
「……さみしい」
祖母が最期に残したあの言葉。
それは、最も冷酷だった叔母自身に、呪いのように返ってきたのです。
「ざまあみろ、って思うのは、私だけじゃないよね」
母と二人、深く頷き合いました。
人をないがしろにし、孤独に追いやった報いは、自分自身の「孤独」という形で返ってくる。これほどスッキリする結末はありません。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














