
防衛議論の舞台裏で露呈した噛み合わない対話の違和感
2月14日に配信されたABEMAの報道番組『ABEMA Prime』において、社民党副党首を務める参院議員のラサール石井氏と、お笑いコンビであるぺこぱの松陰寺太勇氏が日本の防衛政策を巡り激論を交わしました。番組内では日本の軍備増強を危惧するラサール氏に対し、松陰寺氏が周辺国の脅威という現実的な視点から切り込む一幕があり、その対照的な姿勢が大きな注目を集めています。
ラサール氏は番組の中で、日本の防衛費増大や武器購入について、背後にアメリカの意向があるのではないかとの持論を展開しました。日本が自ら緊張を高めているのではないかという、いわゆる伝統的なリベラル勢力の主張に基づいた懸念を示した形です。しかし、この主張に待ったをかけたのが松陰寺氏でした。
松陰寺氏は、日本の軍拡を批判するならば、それ以上に軍備を拡張し続けている中国や、核ミサイル実験を繰り返す北朝鮮といった近隣諸国の動向についても同等に言及すべきではないかと鋭く指摘しました。領海侵入やスクランブル発進が常態化している現場の危機感を引き合いに出し、それらに対する社民党としての具体的な見解を求めたのです。
この追及に対し、ラサール氏は言葉に詰まる場面が目立ちました。日本のミサイル配備が挑発にあたると主張しつつも、すでに日本全土が射程に入っている中国側のミサイルの脅威については、なぜか保有数という数字の多寡に話をすり替えるような回答に終始しました。本来、政治家として国家の安保を説く立場にありながら、タレントである松陰寺氏の素朴かつ鋭い疑問に論理的な回答を示せなかった格好です。
SNS上ではこのやり取りに対し、次のような厳しい意見が飛び交いました。
『リベラルがこの体たらくでは、、、』
『ラサールしどろもどろ過ぎん?』
一方で、感情的にならず冷静に疑問をぶつけ続けた松陰寺氏に対しては、称賛の声が多く寄せられています。
近年の国政選挙で厳しい結果が続いている社民党にとって、副党首という要職にあるラサール氏のパフォーマンスは、支持層の拡大どころか既存の不信感を強める結果になったのかもしれません。
理想を語ることは重要ですが、目の前にある物理的な脅威から目を逸らしたままでは、多くの国民の不安を拭い去ることは難しいでしょう。














