
「最後に出てくるなら……」あの日を彷彿とさせる二刀流のリップサービスに全米が熱狂も、現実に突きつけられた不都合な真実
ドジャースの大谷翔平選手が、日本時間23日の練習後に行われた取材で、ファンを歓喜させる粋なコメントを残しました。実戦形式の練習で投打ともに順調な仕上がりを見せた大谷選手は、来月に迫ったWBCに向けた意気込みを語る中で、かつての盟友でありライバルでもあるマイク・トラウト選手について言及しました。
報道陣から、再び決勝で米国と対戦し、マウンドに上がる可能性を問われた際のこと。大谷選手は「最後にトラウト選手が出てくるなら、あるかもしれないですね」と笑いを誘いました。2023年大会の決勝、最後のアウトを親友であるトラウト選手から空振り三振で奪った伝説のシーン。それを再現するかのような発言に、現場は大きな盛り上がりを見せました。
しかし、現実にはこのドラマのようなシナリオが実現する可能性は極めて低いと言わざるを得ません。というのも、今大会の米国代表ロースターにトラウト選手の名前はなく、保険やコンディションの問題から出場しないことが確定しているからです。大谷選手自身もそれを承知の上で、あえて記者の「もしも」という問いに夢のある回答を返したのでしょう。
SNSでは、このリップサービスに感激する声と、あまりに高い期待値に警鐘を鳴らす声が入り混じっています。
『トラウトが出ないのは寂しいけど、大谷の口からその名前が出るだけで胸が熱くなる。』
『あえて盟友の名前を出すところに、大谷なりのリスペクトとWBCへの並々ならぬ思いを感じる。』
『冗談だと分かっていても、またあの二人の対決を夢見てしまうのがファンの性。』
『マスコミは盛り上げすぎ。トラウト不在は分かっているはずなのに、大谷に無理な期待を背負わせないでほしい。』
『投げられる状態なのは嬉しいが、ドジャースでのシーズンを第一に考えてほしいのが本音。』
大谷選手のこうした言葉は、殺伐としがちな勝負の世界において、エンターテインメントとしての野球を最大限に盛り上げようとする彼なりの心意気でしょう。特に往年の野球ファンにとっては、ライバルとの宿命を感じさせる物語こそが、スポーツを観る醍醐味でもあります。
一方で、冷静に物事を見極める層からは、過度なメディアの演出を冷ややかな目で見る向きもあります。
不在の選手を引き合いに出してまで「伝説の再現」を煽る風潮に、違和感を覚えるのは当然かもしれません。














