tend Editorial Team

2026.05.23(Sat)

母親「子供に近づかないで!」転びかけた子に手を伸ばした私→不審者扱いされた公園の午後の顛末

母親「子供に近づかないで!」転びかけた子に手を伸ばした私→不審者扱いされた公園の午後の顛末

公園で見かけた転びかけの女の子

休日の午後、近所の公園で少し休んでいた。特に目的があったわけではなく、ベンチで外の空気を吸っていただけだった。

公園には親子連れがいくつかいて、それぞれ思い思いに過ごしていた。砂場の子供、ブランコに並ぶ兄弟、遠くで話す保護者たち。

そのとき、小さな子供が走ってきた。2歳か3歳くらい、まだ足元が覚束ない年齢に見えた。ベンチの脇を通り過ぎようとした瞬間、足が引っかかって体が前に崩れた。

咄嗟に手を出した。転ばせてしまいそうで、それだけだった。

「子供に近づかないで!」

声は大きかった。母親らしき人が早足で来て、子供を抱え上げた。私を見る目に温度がなかった。警戒というより、完全な拒絶に近い目だった。

心に残った、答えのない問い

その場で何かを言えたわけではなかった。謝るのも違う気がして、ただ手を引っ込めるしかなかった。母親は子供を連れてそのまま離れていった。

(私は何かまずいことをしたのだろうか)

後で冷静に考えると、親の立場で知らない人が子供に触れようとしていれば警戒するのは自然なことだと思う。それは分かる。

ただ、あの瞬間の言葉と目が、何度も頭に戻ってきた。転びそうな子供に手を伸ばした。それだけのことで不審者として扱われた気がして、次に同じ場面に出合ったとき自分はどうするだろうと考えた。

公園に来るたびに、あの場面を思い出した。子供が転びそうになっても、今度は手を引いてしまうかもしれない。そういう自分になっていくのが少し嫌だった。

見知らぬ人と助け合える余裕が、少しずつ削られていくような気がした。それが一番のモヤモヤだったかもしれない。

助けたい気持ちと、傷つきたくない気持ちが、ぶつかったままになった。

モヤモヤはその日のうちには消えなかった。

あの母親も、何かの理由で警戒モードが強くなっていただけかもしれない。子どもを守りたい気持ちは、私にも分かる。それでも、こちらの善意がうまく伝わらなかった事実は変わらない。

もし次に同じ場面に出会ったら、それでも私は手を差し伸べるだろう。でも、声をかけるタイミングや距離感をもう一度考えるようになりそうだ。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.11(Sun)

「半額じゃないのか、早く責任者を出せ」レジで10分間怒鳴り続けた男性が、店長に示されたシールを見て黙った理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.11(Sun)

「失礼ね、レジ袋も買えないように見えるの」会計前の一言に突然怒りだした女性客。私が謝らずに返した言葉
tend Editorial Team

NEW 2026.10.11(Sun)

「今カメラ回してるの、あとにして」いちご狩りで娘から目を離した夫婦。だが、スタッフが注意した結果
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.08.25(Tue)

「うちはね、値引きされたものはあまり買わないの」レジで得意げに話す客。だが、後ろの客との会話に思わず笑った瞬間
tend Editorial Team

2026.08.21(Fri)

「朝早くにごめんなさいね」大雪の翌朝に訪ねてきた隣人。だが、伝えられた事実に困惑したワケ
tend Editorial Team

2026.02.24(Tue)

「なんで、誰も掃除しないの?」休憩室にある共有の電子レンジ。だが、それを見ていた同僚たちの発言に思わず絶句
tend Editorial Team