「男がオムツ替えとか、うちのときは考えられなかった」オムツを変える夫を見てつぶやいた義母→普段の夫の様子に苛立ちを覚えた
普段やらない人が、義実家ではやる
義実家でくつろいでいたとき、子どものオムツが気になり始めました。
私が腰を浮かせるよりも先に、夫が「俺がやろうか」と立ち上がったんです。
正直、家でこの台詞を聞いたことがほぼありません。普段、夜泣きにも気づかずに寝ている人ですし、私が手の離せないときに頼んでも「ちょっと待って」と返されるばかり。
鞄からオムツを取り出すのも私で、お尻拭きの場所を覚えているのも私です。
それが、義母の目の前ではすっと動く。子どもを膝の上に抱き直し、丁寧にお尻を拭き、新しいオムツのテープを留めていく。
その手際は、まあまあ、と言えば、まあまあでした。
義母はそばに座って、目を細めて夫の手元を見ていました。
やがてぽつりと、感慨深そうにこう漏らしたんです。
「男がオムツ替えとか、うちのときは考えられなかった」
褒められて胸を張る夫と、私の本音
義母にとっては、ちょっとした世代の感想だったのだと思います。
お父さんは外で働き、お母さんが家のことをする。
その時代を生きてきた人ですから、夫が子どものオムツを替えている光景は、それ自体が珍しい絵だったのでしょう。
悪意はない。
むしろ、嬉しそうですらありました。
それでも、聞いた瞬間に胸の奥がざらりとしたんです。
父親が子どものオムツを替える。
それは、わざわざ褒められるほどのことなのか。
育児はふたりでやっていくもの、と当たり前に思っている私には、その言葉の選び方そのものが少し遠い世界のものに感じられました。
けっして悪い人ではないと分かっているからこそ、どう受け止めればいいのか、私の中で答えが見つからないまま、湯呑みの縁を指でなぞるしかなかったんですね。
そして、何よりむっとしたのは、隣の夫の様子です。
義母に褒められたうえに、まんざらでもなさそうな笑みを浮かべて、いつもより少しだけ大げさな手つきで作業を続けていた。
普段はやらないくせに、と心の中で何度もつぶやきました。家でも同じだけ動いてくれていれば、私はこの場面を素直に微笑ましく見られたはずなのに。
「お利口さんだったね」
義母は孫に向かって優しい声をかけて、私はその声に小さく頷きました。
本当に伝えたい言葉は、たぶんこの場では飲み込むしかないのだと、静かに自分に言い聞かせた帰り道でした。
家に帰って、夫がいつも通りソファに沈み込んでスマホを見始めた瞬間、私はぽつりと言ってしまいました。「義実家のときみたいに、家でもオムツ替えてくれる」と。夫は一瞬きょとんとした顔をして、「やってるじゃん」とだけ返した。その軽さに、もう一度モヤモヤがゆっくりと立ち上がってきたのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














