「こんなに休んだら仕事が困るでしょ?」退職前の有休消化に文句を言う上司。だが、同期の一言で形成逆転
業務メールに届いた一行に違和感
シフト制の職場で退職が決まり、私は残っていた有休一週間を使い切ってから辞めるつもりでした。
直属の課長からは、有休とは別に引き継ぎがある日と希望休がある日を分けて全部出すように言われ、その通りに書類を提出しました。
シフトが組まれた日、業務用メールに、こんな一行だけが届いたんです。
「休みの件で話があります。来てください」
送り主の課長は、目の前の席にいました。
それなのに、なぜわざわざメールにするのか。受付が立て込んでいて、私はなかなか席を立てません。落ち着いてから席に向かうつもりでいました。
先輩同期の静かな一言で空気が変わった
業務がひと段落するより先に、フロアに大声が響きました。
「メール見てないの!?」
そう言うと、課長はこちらに来て周囲に響く声でこう言い放ったのです。
「あなたは自分の都合だけしか考えてないってことなの?こんなに休んだら仕事が困るでしょ?」
私はそのまま、淡々と事実を確認しました。
「有休はもらえないということなんですね。わかりました。同期のところに行くのでそれでいいです」
労務に強い別部署の同期に相談する、という意味でした。
すると課長の顔色が変わり、机を叩きかねない勢いで返ってきます。
「そういうこと言ってるんじゃないの!」
もうこれ以上は無駄だと感じ、私は無言で自分の席に引き上げました。
背中に視線が突き刺さりますが、振り返らずに業務画面を開きます。
そのとき、たまたま席の近くにいた偉い同期が、課長にも届く声で穏やかに口を開いたんです。
「あなたが言ってることは間違ってないからな」
たった一言なのに、空気がガラリと変わるのが分かりました。
声を荒らげていた課長も急に黙り込み、それ以上の追及はありません。
フロアの手が止まっていたのが、また少しずつ動き始めます。
結局、別部署の同期に正式に相談に走るまでもなく、有休一週間はそのまま認められました。
シフト表も希望休と有休をきっちり分ける形で、もう一度組み直してくれることになります。
退職前の最後の最後で、間に入ってくれた一言の重さを、私はしみじみと噛みしめたのでした。
声の大きさより、正しさを淡々と差し出してくれる人のほうが、ずっと頼りになるのだと思います。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














