「今月もお小遣い足りない」と言う夫の財布を抜き打ちでチェック→消費者金融のカード3枚と借金300万が発覚
合わない家計の数字
共働きで財布は別々。それでも生活費は折半で、貯金も二人で管理しているつもりだった。
ところが夫は、給料日から半月もすると決まって同じ台詞を口にする。
「今月もお小遣い足りない」
手取りを考えれば、足りなくなる金額ではない。家計簿とにらめっこしても、夫に渡している分の使い道だけが、いつも霧の中だった。
浮いたお金を子どもの教育費に回そうと話していた矢先のこと。数字の合わなさは、日ごとに私の胸に引っかかっていった。
「何にそんなに使ってるの?」と聞いても、返ってくるのは「付き合いだよ」の一点張り。飲み会にしては多すぎる、と私の勘が告げていた。
抜き打ちで開けた財布
ある晩、夫が入浴している間に、私は寝室の財布をそっと開けた。
夫婦とはいえ気は引けたが、確かめないままでは眠れない。
カード入れの奥から出てきたのは、消費者金融のカードが3枚だった。
心臓が嫌な音を立てた。
上がってきた夫の前に、私はカードを扇のように広げて見せた。
「これ、どういうこと?全部言って」
夫の顔から血の気が引いていく。しばらく黙り込んだあと、絞り出すように口を開いた。
「競馬でどんどん膨らんで、返すために借りて…」
雪だるま式に膨らんだ借金は、締めて300万円。勝てば取り返せる、その言葉の魔力にとりつかれた人の末路を、私は目の当たりにした気がした。
お小遣いはゼロに
翌日、私は夫の実家に連絡を入れた。夫は「親にだけは言わないでくれ」と青ざめたが、ここで隠せば同じことの繰り返しだと分かっていた。
やってきた義父は3枚のカードを前に固まり、義母の顔は見る間にこわばった。
「300万?あなた、何をやってるの」
義母の声が震える。義父は深いため息をつくと、その場で全額を一括で返すと決めた。数日後、借金はきれいに清算された。
頭を下げ続ける義両親の姿を、夫は正視できずにいた。あんなに小さく見えた夫の背中は、初めてだった。
そして夫のお小遣いは、その日を境にゼロになった。欲しいものがあれば、理由と金額を私に申告してから。子ども扱いのようだが、300万円を隠していた人に渡す小遣いはない。
あれ以来、夫が「足りない」と口にすることは一度もない。財布をいつのぞかれるか分からない緊張感のなかで、夫は静かに変わっていった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














