「冷蔵庫の中身も俺が管理してるからな」友人の前で自慢した夫。だが、妻が出した5問のクイズに沈黙
「冷蔵庫も俺が管理」と胸を張る夫
家では家事に指一本触れないのに、人前でだけ「家のことは俺が仕切ってる」と言い張るのが、うちの夫だった。
その日、友人夫婦を招いた食事会でも、夫はいつものように自慢を始めた。私が用意した料理を取り分けながら、得意げに胸を張る。
「冷蔵庫の中身も俺が管理してるからな」
それだけではない。
「洗剤の詰め替えも、ゴミの分別も、全部俺が把握してる」と、夫は次から次へと胸を張ってみせた。
友人たちが「へえ、すごいね」と相槌を打つほど、夫は上機嫌になっていく。私は、その顔をじっと見て、静かに切り出した。
「そこまで言うなら、5問だけクイズ出してもいい?全部答えられたら、私が謝るから」
妻が出した5問
夫は「余裕だろ」と鼻で笑った。
私は、指を折りながら一問ずつ尋ねていった。
「一問目。冷蔵庫の卵、いま残りいくつか言える?」
夫は「たしか、まだ結構あったような…」と口ごもる。今朝、私が最後の一個を使い切ったばかりだった。
「二問目。子どもが苦手な野菜、なんだっけ?」
「野菜…ピーマン、だっけ?」と自信なさげに答えたが、うちの子が食べられないのは、まったく別の野菜だ。
「三問目。調味料の詰め替えのストック、どこに置いてある?」
「詰め替え?そんなの、あったっけ」と、夫は本気で首をかしげた。
「四問目。牛乳、いつもどの銘柄を買ってるか知ってる?」
「牛乳なんて、どれも同じだろ」と夫は開き直る。銘柄どころか、毎朝それを飲んでいることすら、意識していなかったらしい。
「最後。野菜室のいちばん奥、今なにが入ってる?」
これには、もう返事すらなかった。結局、五問とも、まともな答えは一つも出てこない。
的外れな相槌を並べるうちに、夫はとうとう言葉に詰まってしまった。
友人が「一問も答えられてないじゃない」と噴き出し、場が笑いに包まれる。夫は耳まで真っ赤にして、身を縮めた。
「そうそう、こういうの、全部私がやってるんだよね」と友人の奥さんまで加勢する。夫はもう、顔を上げられない。
「……悪かった。今度から、ちゃんと覚える」
あれほど威張っていた夫が、椅子の上で小さくなっている。もう、冷蔵庫を管理しているなどとは、口が裂けても言えないようだった。
あの日を境に、夫の「俺が管理してる」は聞かなくなった。代わりに、買い物メモを片手に冷蔵庫を開ける後ろ姿を、よく見かけるようになった。名もなき家事の多さを、その日ようやく思い知ったらしい。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














