「あんたには勿体ない人だよ」恋愛相談した友人の言葉。だが、言葉の真意に思わず絶句
「勿体ない」と言い放った親友
大学の入学式で隣になった子と、すぐに打ち解けた。
私にとっては初めての親友と呼べる存在だった。
気になる先輩がいることも、私はその子にだけ話していた。
まだ告白すらしていない、淡い片思いだった。
だからこそ、誰かに聞いてほしくてたまらなかったのだ。
ある日、思い切って恋のことを打ち明けた。
「実は、ずっと気になってる先輩がいるんだ」
すると彼女は、少し笑ってこう返した。
「あんたには勿体ない人だよ」
その言葉の意味を、私は数日後に思い知ることになる。
気になっていた先輩は、同じサークルの一つ上の人だった。
優しくて、話しかけるだけで胸が高鳴った。
先輩からの連絡が減り、代わりに彼女が先輩と親しげに話す姿を見かけるようになった。
「最近、彼女とよく一緒にいるんだ」
「ごめんね、気づいたら好きになってて」
彼女は悪びれもせず、そう言ってのけた。
私が打ち明けた相手を、横からさらっていったのだ。
信じていた相手だっただけに、裏切られた事実はなかなか受け止められなかった。
怒りよりも先に、力が抜けた。ここで取り合いになっても、きっと惨めになるだけだ。
「わかった。もう気にしないで」
私はそれだけ言って、彼女とも先輩とも距離を置いた。
同じことを繰り返した彼女の末
それからしばらくして、彼女と先輩の関係も自然消滅したと聞いた。
あれだけ強引に奪っておいて、長続きしなかったのかと、少し複雑な気持ちになった。
驚いたのは、その後の彼女の行動だった。
今度は別の子が想いを寄せる相手に近づいているというのだ。
「あの子、そういうところ昔からなんだよね」
彼女を高校から知る子は、ため息まじりにそう漏らした。
同じことを、何度も繰り返してきたらしい。
二度、三度と重なるうちに、周りは彼女の言葉を信じなくなっていった。
誰かが糾弾したわけでも、悪口を広めたわけでもない。
ただ、彼女自身の行いが積み重なっただけだった。
「あの子とは、少し距離を置いた方がいいのかも」
そんな声が聞こえるようになった頃には、彼女の隣にいる人はもういなかった。
華やかで、いつも輪の中心にいた彼女が、気づけば一人で昼食をとるようになっていた。
私は何も仕掛けていない。ただ、彼女の振る舞いが、そのまま彼女自身に返っていっただけだった。
あのとき身を引いた選択は、間違っていなかったと思う。取り合いに固執していたら、私も同じ場所で足を止めていた。
新しいゼミで出会った仲間との時間は、驚くほど心地よかった。
そんな私に、ゼミの友人が笑って言った。
「その話はもう終わり。次いこう」
前を向いて歩き出せば、景色は自然と変わっていく。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














