「ゴミ出しは俺がやってるだろ」フルタイムの妻に家事丸投げの夫。だが、義母の問いかけで夫の顔色が青ざめた
ゴミ出しだけで胸を張る夫
共働きで、私も夫と同じようにフルタイムで働いている。それなのに、家のことはほとんど私の担当になっていた。
料理も洗濯も、子どもの寝かしつけも、気づけば全部ひとりでこなしている。
夫がやることといえば、週に二度のゴミ出しくらいだった。
「ゴミ出しは俺がやってるだろ」
それが夫の口ぐせだった。
まるでそれで家事を折半しているかのような言い方に、私は何度ものみ込んできた言葉があった。
子どもが夜中に高熱を出したときも、起きて汗を拭き、着替えさせ、病院へ連れて行くのは決まって私だった。
夫は隣で寝返りを打ち、「明日、仕事だから」とつぶやくだけ。
それでいて本人は、立派な父親のつもりでいるのだった。その温度差に、私はずっと言葉を飲み込んできた。
そんな夫が急に働き者になるのは、決まって義両親が訪ねてくる日だ。
いつもは指一本動かさないのに、義父母の前では子どもを抱き上げ、おむつを替え、飲み物を運ぶ。まるで毎日そうしているかのように、てきぱきと。
「家事も育児も、僕がけっこうやってるんですよ」
夫が胸を張ると、義母ははじめ、うれしそうにうなずいていた。
義母のひと言で凍りついた
その日も夫は、いつもの「いい夫」を演じていた。
お茶を出しながら、私はつい、やわらかい口調でこぼしてしまった。
「普段からこうだと、私も助かるんですけどね」
笑顔のつもりだった。でも、義母はその一言を聞き逃さなかった。
「え?」
義母がまじまじと息子を見た。
「じゃあ、いつもはゴミ出しくらいしかしてないの?」
図星をつかれた夫は、みるみる顔をこわばらせた。「いや、あの…やろうと思えば…」と言葉がうまく続かない。義父も横で「お前、それはいかんな」と眉をひそめる。
さっきまでの得意げな空気は、どこかへ消えていた。夫はうつむいて、湯呑みをじっと見つめるばかりだった。
私が声を荒げたわけではない。ただ、日ごろの本当のことを、そっと口にしただけ。それだけで、夫の演技はあっけなく崩れてしまった。
その日から、夫は変わった。義両親がいてもいなくても、自分から子どもの世話をし、洗濯物に手を伸ばすようになったのだ。
後日、また義母が遊びに来た。子どもをあやす夫を見て、義母はそっと私に耳打ちした。
「今度は、ちゃんと毎日やってるみたいね」
私は思わず笑ってしまった。ゴミ出しだけで胸を張っていた夫は、もうどこにもいなかった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














