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2026.07.09(Thu)

「まだ1週間あるでしょ」引越しの準備をしない夫。だが、妻の秘策で夫が重い腰をあげた瞬間

「まだ1週間あるでしょ」引越しの準備をしない夫。だが、妻の秘策で夫が重い腰をあげた瞬間

「まだ1週間あるでしょ」の一点張り

引っ越しの荷造りは、いつも私ばかりが進めていました。夫は穏やかで頼めば嫌な顔はしないのに、片付けとなると途端に腰が重い人だったのです。

積み上がった不用品を前に立ち尽くす私に、夫はテレビを見ながら軽く言いました。

「まだ1週間あるでしょ」

「そんなの、前日にまとめてやれば終わるって」

けれど我が家の荷物は、前日の一夜漬けで片づく量ではありません。私は不安で仕方ないのに、夫はどこ吹く風。その温度差に、ため息ばかりが増えていきました。

カレンダーに並んだ赤い締切

言葉で急かしても動かないなら、期限を目に見える形にするしかない。そう考えた私は、壁掛けのカレンダーを引っ越し用に作り変えました。

当日から逆算して、一日ごとに終わらせるべき作業を書き込みます。「水曜までに本棚」「木曜は台所」と、夫の担当分にはわざと赤いペンで印をつけました。

「一日ごとの締切、カレンダーに書いた」

そう伝えると、夫はカレンダーを覗き込んで、少し笑いました。

「大げさだなあ。こんなの書かなくても……」

ところが翌日、赤い印の日付が今日だと気づいたとたん、その顔から余裕が消えたのです。

「俺の本棚の日じゃん」

今日さぼれば、明日の自分の作業がまるまる二日分にふくれあがる。それがひと目で分かる仕組みに、夫はもう言い訳ができませんでした。渋々といった様子で、それでも本棚から本を抜き、段ボールに詰め始めます。

面白いもので、一日分の印を消すたびに夫の動きは軽くなっていきました。「明日のぶん、先にやっとくわ」と、自分から前倒しで進めるようにまでなったのです。

おかげで引っ越し当日、我が家の荷物はすべて時間通りにトラックへ運び込まれました。がらんとした部屋で、夫が照れくさそうに言います。

「次からは、書かれる前に動くよ」

その一言に、思わず吹き出してしまいました。急かす言葉より、たった一枚のカレンダーのほうが、よほど雄弁だったようです。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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