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2026.07.09(Thu)

「隣同士でしょ、開けて」マンションのオートロックを毎回頼む隣人。だが、我慢出来なくなった私がとった行動とは

「隣同士でしょ、開けて」マンションのオートロックを毎回頼む隣人。だが、我慢出来なくなった私がとった行動とは

オートロックを共用の鍵扱いする住民

引っ越して初めての1階暮らし。オートロックのマンションは、外へ出た瞬間にボタンで鍵が閉まる。

鍵いらずで楽な代わりに、うっかり持たずに出て締め出される人が後を絶たないという。

案の定、同じ建物のある住民が、鍵を忘れるたびに私の部屋のインターホンを鳴らして、エントランスを開けさせるようになった。

一度や二度なら笑って済ませられる。

でも、その住民は週に何度も、当たり前のように解錠を求めてきた。

しかも頼み方は、回を追うごとに軽くなっていく。

「開けといて」「ついでにお願い」。

まるで自動ドアにでも声をかけるような口ぶりだった。

そのたびに私は手を止め、玄関のモニターに駆け寄る。

相手の顔を確かめもせず、ボタンを押していた自分に、だんだん怖さを感じるようにもなった。

(あなた専用の鍵じゃないんだけど)

規約を盾に、やんわり突き返す

ある晩、またインターホンが鳴った。私は思いきって、やわらかく、でもはっきり伝えることにした。

「規約で決まってます」

インターホン越しに、相手が黙ったのがわかった。

「管理会社からも言われてて。私も鍵を忘れて数時間締め出されたことがあるので、他人事じゃなくて」

すると相手は、少しむっとした調子で食い下がってきた。

「隣同士でしょ、開けて」

ここで折れたら元通りだ。私は笑顔のまま、ゆずらなかった。

「だからこそ、規約は守りたいんです。お互いのために」

相手は「……はいはい」と言葉を濁し、それきり黙った。

気まずさの矛先が入れ替わった

その日から、私のインターホンが鳴ることはなくなった。

管理会社に念のため相談すると、担当者は苦笑いした。

「実は他の方からも、同じ相談を受けていまして」

数日後、エントランスの掲示板に「解錠の代行はご遠慮ください」という貼り紙が、以前より大きく貼り直されていた。

開けてもらうのが当たり前、という空気そのものが変わっていくのがわかった。

例の住民は、今ではしっかり鍵を首からさげて持ち歩いている。私と顔を合わせると、気まずそうに目を逸らし、早足で通り過ぎていく。あんなに堂々とボタンを鳴らしていたのが嘘のようだった。

断るのは勇気がいったけれど、たったひと言の線引きで、毎日の煩わしさはきれいに消えた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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