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2026.07.09(Thu)

「防音くらい自分でやって」夜中に演奏をする下の階の住人→管理会社の通告で一変

「防音くらい自分でやって」夜中に演奏をする下の階の住人→管理会社の通告で一変

泣きやまない娘

マンションの下の階に新しい住人が入って以来、我が家の夜は一変した。深夜になると、真下からギターとドラムの重い音が鳴り響くようになったのだ。壁も床も、低い振動でかすかに揺れていた。

まだ赤ちゃんだった娘は、その音のたびに目を覚まして激しく泣いた。抱っこして部屋を歩き回っても、壁越しに伝わる振動が、娘の小さな体をこわばらせてしまう。

最初のうちは「引っ越したばかりで慌ただしいのだろう」と、私も夫もぐっと我慢していた。けれど一週間経っても、深夜の演奏は収まるどころか激しさを増していった。

「娘が毎晩泣いて眠れない」

寝不足で朦朧としながら、私は夫にそう訴えた。夫も同じように参っていて、その夜、意を決して階下へ話をしに行くことになった。

通じない訴え

「赤ちゃんがいるので、夜だけでも控えてもらえませんか」

夫が努めて丁寧に頼んでも、下の階の男性は面倒くさそうに答えるだけだった。

「防音くらい自分でやって」

その言い草に、私は言葉を失った。こちらが我慢して、壁に防音材でも張れというのだろうか。実際、その後の数日は音が控えめになったものの、じきに元通りの爆音が戻ってきた。娘の泣き声を思うと、こちらこそ眠りたいのはやまやまだった。

「もう自分たちだけじゃ無理だね」

夫のひとことで、私たちは管理会社に正式に相談することを決めた。騒音のあった日時をこまかく記録し、娘が泣いて眠れない夜が続いていることを、包み隠さず伝えた。

通告で変わった態度

「共同住宅の規約に反します」

管理会社はそう言って真剣に受け止め、その住人へ正式な通告を出してくれた。効果はすぐに表れた。あれほど開き直っていた男性が、通告の翌日にはぴたりと演奏をやめたのだ。

エントランスで私を見かけると、彼はばつが悪そうに視線を泳がせ、口ごもりながら小さく頭を下げ、そのまま逃げるように出ていった。あれほど強気に居直っていた人と、同じ人物とは思えないほどだった。

「実はうちも困ってて、言えずにいたんです」

隣の部屋の奥さんが、ほっとした顔でそう打ち明けてくれた。声を上げたことで静けさを取り戻せたのは、我が家だけではなかったのだ。

それからの夜は、嘘のように静かになった。娘は朝までぐっすりと眠り、私も久しぶりに、枕に頭をつけたまま朝を迎えられた。うつむいて去っていく彼の背中を見送りながら、勇気を出して声を上げて本当によかったと、胸をなでおろした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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