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2026.09.27(Sun)

「勝手に見ちゃってごめんね」私物の引き出しにメモを残した先輩、さらに休日に届いたメッセージ

「勝手に見ちゃってごめんね」私物の引き出しにメモを残した先輩、さらに休日に届いたメッセージ

親切だった先輩を、頼りにしていた

3年ほど前の職場に、私より10歳ほど年上の先輩がいました。

入ったばかりの私に仕事の手順を紙に書いて渡してくれたり、質問すると手を止めて教えてくれたりする人で、私はずいぶん助けてもらっていました。

「分からないことがあったら、何でも聞いてね」

ところが、ひと月ほどたったころから、朝、会社の玄関で先輩を見かけるようになりました。

私が少し早く着いた日も、遅れた日も、先輩は鞄を持って同じ場所に立っています。

ある朝、先輩が笑いながら言いました。

「今日も来たね」

わざわざ待ってくれているんだ、とそのころの私は受け取っていました。

挨拶をして、一緒に階段を上がる。それがいつの間にか朝の決まりのようになっていました。

少しずつ増えていった違和感

昼休みも、毎日のように誘われるようになりました。「席を取ってあるよ」と言われると断りづらく、一緒に食べることが増えていきました。

一度だけ先に約束があり、断ったことがあります。

「すみません。今日は約束があって…」

その日の午後、先輩とはほとんど目が合いませんでした。書類を渡しても、私の手元を見るだけです。私は「断り方が悪かったかな」と気にしていました。

また別の日には、私物を入れていた引き出しに小さなメモが挟まっていました。

そこは、普段私しか開けない場所です。

「これ、かわいいね。勝手に見ちゃってごめんね」

謝っているのだから悪気はなかったのだろう、と、そのときも深く考えないようにしました。

写真を上げて30分後、届いた一通

休みの日、友達と入ったカフェで器の写真を一枚だけ投稿しました。店の名前も、誰と来ているのかも書いていません。

すると30分ほどして、先輩から連絡が来ました。

「あのカフェ美味しいよね、私も3日後に行こうかな」

画面を見たまま、私はしばらく動けませんでした。

先輩とは、その投稿先ではつながっていません。職場でその店の話をした覚えもありませんでした。

どうして分かったのか考えても答えは出ず、そのときは何も返せませんでした。

その後、私が家族について先輩にしか話していなかった内容を、別の人まで知っていることが分かりました。

そこで私は上司に相談しました。上司が先輩と話をしてくれたあと、朝、玄関で待たれることはなくなりました。

昼休み、同僚がぽつりと言いました。

「あの人、悪い人じゃないんだけどね」

私も、うなずきました。

「うん。よくしてもらったのは本当だから」

今、私は別の部署にいます。先輩と会えば普通に挨拶をしますし、向こうも同じように返してくれます。

それでも会社の玄関に入るとき、今でもつい一度だけ以前先輩が立っていたほうを見てしまいます。

あの日の写真を、先輩がどこで見たのか。それだけは、今も分からないままです。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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