「壁の向こうに全部聞こえてたなんて」毎晩響く隣人の歌声。眠れない私に、職場の先輩が勧めたこと
眠れない夜が続いた、新生活
春から新しい会社で働き始め、20代の私は初めての一人暮らしを始めました。
慣れない仕事を覚えるだけで毎日が精いっぱいだったのですが、家に帰ってもなかなか休めませんでした。
原因は、隣の部屋から聞こえてくる若い男性の歌声です。夜になると何曲も続けて歌い、合間には大きな独り言も聞こえてきます。ほぼ毎晩、2時間ほど続くこともありました。
管理人さんから注意してもらったこともありましたが、翌日の夜になると、また壁の向こうから歌声が聞こえてきました。
ある朝、会社でパソコンを開いたままぼんやりしていると、隣の席の先輩が私の顔をのぞき込みました。
「顔色悪いよ。ちゃんと眠れてる?」
「実は、隣の部屋の人が毎晩歌ってて…。なかなか眠れないんです」
「それはきついね。聞こえた時間、書いておいたら?管理会社に相談するときに説明しやすいと思うよ」
私はその晩から、歌声が始まった時刻と静かになった時刻をノートに書くようにしました。
2週間の記録を持って管理会社へ
2週間分の記録がたまったところで、私はノートを持って管理会社を訪ねました。
担当の女性はページを確認すると、「時間帯も長さも分かりやすいですね。こちらからお隣に伝えます」と言ってくれました。
その記録をもとに、管理会社から隣の部屋へ、夜9時以降は声を控えてほしいと伝えてくれたそうです。
次の日、仕事から帰ってしばらくすると、玄関のチャイムが鳴りました。ドアを開けると、隣の学生さんが立っていました。緊張しているのか、顔を赤くしています。
「壁の向こうに全部聞こえてたなんて、思ってもいなくて…」
「毎晩だったので、正直、少しつらかったです」
「本当にすみませんでした。これから夜に歌いたくなったら、カラオケ店に行きます」
学生さんはそう言って、深く頭を下げました。
その夜から、遅い時間に大きな歌声が聞こえることはなくなりました。久しぶりに朝までぐっすり眠れた翌朝、会社へ行くと先輩がすぐに気づきました。
「今日は、いい顔してるじゃない」
「昨日、ちゃんと眠れました」
私が笑うと、先輩もほっとしたように笑いました。眠れるだけで、こんなに朝の気分が違うのかと思った出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














