「私、仕事辞めて収入ゼロなんですけど」専業主婦になった私。外食代を求める夫に、私が見せた結婚前の約束
結婚しても続いていた、夫との割り勘
夫とは、交際していたころから食事代を折半してきた。
お互いに収入があり、私自身もそのほうが気楽だと思っていたからだ。
結婚の話が進んだころ、私は仕事を辞めて専業主婦になりたいと夫に伝えた。
夫も「いいよ」と受け入れてくれ、生活費についても自分が出すと言ってくれていた。
ところが、退職してから初めて二人で外食した日のこと。会計が近づくと、夫はいつもの調子で言った。
「じゃあ、今日も半分ね」
私は思わず夫の顔を見た。
「え…私、仕事辞めて収入ゼロなんですけど」
夫は冗談だと思ったのか笑っていて、結局、その日は私も自分の貯金から半分を支払った。
ところが翌週、また外食したときにも同じことが起きた。
「今日も半分、お願い」
「だから、私、仕事辞めて収入ゼロなんですけど」
今度は少し強めに伝えたものの、夫は困ったような顔をしただけだった。
店員さんを待たせるのも気になり、私はまた自分の貯金から支払った。
帰りの車の中で、独身時代から貯めてきたお金のことを考えた。
このまま外食のたびに半分ずつ出していたら、貯金は少しずつ減っていく。
夫は私を困らせようとしているようには見えなかった。
それだけに、どう伝えればきちんと分かってもらえるのか、家に着くまで考えていた。
言い争う前に、半年前のメッセージを見せた
帰宅後、私は結婚前に夫と送り合ったメッセージを開いた。
半年前までさかのぼると、そこには夫から送られてきた言葉が残っていた。
専業主婦でいいよ。生活費は俺が出すから。
私はその画面を夫に見せた。
「これ、覚えてる?」
夫は黙って画面を読み、少ししてから私を見た。
「……ごめん。付き合ってたころの感覚のままだった」
「私、二回言ったよね。もう収入ないって」
「うん。聞いてたのに、ちゃんと考えてなかった。ごめん」
私は夫を責めたかったわけではない。
「割り勘が嫌なんじゃないの。今は結婚前と状況が違うでしょ。だから、約束したことをもう一回ちゃんと話したかったの」
「そうだよな。そこは俺が変えないとだめだった」
夫はそう言って、その日に私が支払った分を返してくれた。
それからは外食の会計で、私が財布を出す前に夫が支払うようになった。
さらに夫のほうから、「家計のこと、月に一度は二人で話そう」と言い出した。
最初に話し合った日、テーブルには家計簿と二人分のお茶が並んでいた。
結婚前から続けてきた習慣でも、生活が変われば、そのままではうまくいかないこともある。言わなくても分かると思わず、きちんと二人で確認することが大切なのだと感じた出来事だった。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














