「これ、冷めてるじゃない!」朝のコンビニで肉まんの交換を要求する女性客。だが、店員の説明を聞いた結果
朝のコンビニで突然響いた女性客の怒鳴り声
通勤途中に立ち寄ったコンビニでの出来事です。
朝の店内は出勤前の人たちで混雑しており、レジには長い列ができていました。
私の前に並んでいたのは、きちんとした服装の女性客でした。
肩にかけた鞄の持ち手を握り、時折、靴の先で床をとんとんと鳴らしています。
レジを担当していたのは、胸元の札から新人だと分かる若い男性店員でした。
女性客の順番になると、店員はカウンター横の蒸し器から肉まんを取り出し、袋に入れました。
女性客は会計を済ませ、肉まんを受け取りました。
ところが、女性客は袋の上から肉まんを軽く押すと、顔をしかめました。
「これ、冷めてるじゃない!」
そう言って、袋をカウンターに戻したのです。
「えっ、申し訳ありません」
「温かいのに替えてよ!」
店員が頭を下げると、女性客はさらに声を強めました。
「早くしてちょうだい。急いでるんだから!」
「申し訳ありません。少々お待ちください」
店員は戸惑いながらも、蒸し器の中を確認しました。
女性客の声が響いたことで、周囲の人たちもレジのほうを見ています。
後ろの列からは小さなため息も聞こえてきました。
私もすぐ後ろに立っていたので、やり取りがすべて聞こえていました。
肉まんが思ったよりぬるかったのかもしれません。温かいものを期待して買ったのなら、不満に思う気持ちも分かります。
ただ、そこまで大きな声を出さなくてもいいのに、と感じました。
最後の肉まんだったと知った女性客の反応
店員は蒸し器を確認したあと、申し訳なさそうに女性客へ声をかけました。
「すみません。今すぐお渡しできる肉まんは、それが最後だったんです」
「えっ、ほかにないの?」
「はい。これから新しく蒸すので、少しお時間がかかります」
「じゃあ、今すぐ交換はできないってこと?」
「申し訳ありません。よろしければ返金いたしますが……」
女性客は何か言いかけましたが、腕時計に目を落とすと、黙ってしまいました。
私も出勤前で時間が気になっていましたが、女性客がどうするのか、しばらく様子を見ていました。
少しして、女性客はカウンターに置いていた袋を引き寄せました。
「……もういいわよ。急いでるから」
それだけ言うと、肉まんの入った袋を持って足早に店を出ていったのです。
あれほど交換を求めていたのに、結局は最初に受け取った肉まんをそのまま持って帰ることになりました。
返金を受けるよりも、早く店を出ることを優先したのでしょう。
女性客が立ち去ると、ようやくレジの列が動き始めました。
店員は後ろに並んでいた私たちに向かって、頭を下げました。
「大変お待たせしました。次のお客様、どうぞ」
私は温かいコーヒーをカウンターに置き、会計を済ませました。
店員はまだ少し緊張しているように見えましたが、丁寧に対応してくれました。
私はコーヒーを受け取って店を出ると、会社へ向かう道を急ぎました。
女性客が肉まんの温かさに不満を感じたこと自体は、無理もないと思います。ただ、交換できないと分かった途端、あれほど大きかった声が小さくなったことが、妙に印象に残った朝でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














