「あら〜、お菓子の山ね!」と戸棚を荒らす息子を笑って眺めるママ友。私が真顔で告げると、ママ友の余裕が崩壊
戸棚を開けた息子と笑うママ友
ママ友は、戸棚を荒らす息子を笑って眺めていました
その日は、近所のママ友が息子を連れて初めて家に来る日でした。同じ年ごろの子を持つ者同士、仲良くなれたらと思っていました。
家にいたのは、私とママ友、そしてママ友の息子の三人です。
ママ友の息子は元気にあいさつをして、リビングへ駆け込みました。
私はお茶を出そうと、リビングと続きのキッチンに立ちました。やかんを火にかけ、少し目を離したとき、背後から戸を引く音がしました。
振り向くと、男の子が低い戸棚の扉を開け、しまっておいたお菓子の袋を次々と床に出していました。足もとには破れた袋やお菓子のかけらが散らばり、男の子はお菓子を口いっぱいにほおばっていました。
そこへ、ママ友がリビングからゆっくり歩いてきました。散らかった床を見ても、慌てる様子はありません。
「あら〜、お菓子の山ね!」
ママ友は止めようともせず、笑って見ていました。
私は初めて招いたママ友に気をつかい、何も言えずにいました
自分の家なのに、私は何も言えずにいました。初めて招いた人の子どもを叱ってよいのか迷い、今後の付き合いが気まずくなるのも避けたかったからです。
「うちの子、探すの上手でしょ?」
ママ友は自慢するような調子で言って、声を立てて笑いました。その間にも、男の子は次の袋に手を伸ばしています。
私は立ちつくしたまま、笑うママ友とお菓子をあさる男の子を交互に見つめました。ママ友には止める気がないのだと感じ、もう迷いはありませんでした。
しゃがんで目を合わせた私
私はしゃがんで息子と目を合わせ、静かな声でやめるよう伝えました
私はママ友のほうを見ず、男の子の前にしゃがみました。体には触れず、目の高さを合わせて、真顔で静かに話しかけました。
「よそのおうちで、勝手に開けないで。」
男の子は袋を両手で握ったまま、ぴたりと手を止めました。その場がしんと静かになりました。
ママ友は不機嫌なまま、謝らずに帰り支度を始めました
笑っていたママ友の顔から、笑みがすっと消えました。
彼女は眉を寄せ、不機嫌そうに息子の肩に手を置きました。
「たかがお菓子で、大げさね!」
ママ友はバッグの肩ひもをつかみ、帰り支度を始めました。『帰るわよ』と言い捨てただけで、お詫びの言葉は最後までありません。
玄関の扉が閉まると、家の中は急に静かになりました。私は床にしゃがんで、破れた袋の切れ端を一つずつ拾い集めました。戸棚の中身を数え直しながら、次の約束は入れないでおこうと思いました。
私は一度も怒鳴っていません。言うべきことを、短くまっすぐ伝えただけです。それでも、胸のつかえがすっと下りたのでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














