「3万貸して。ボーナスで返すよ」とゲームの課金で生活費に手を出す夫。私が立ち上がった夜、床に座りこんだ夫の姿
リビングで聞いた夫の頼みごと
夫はゲームのくじのために、生活費から3万円を借りようとしました
夫は最近、新しいキャラクターを目当てに、スマホゲームで毎月くじを引いています。
もとは暇つぶしに始めたゲームでした。
小遣いが尽きると、夫は生活費の財布からもお金を借りるようになりました。
先月は2万円です。「ちゃんと返す」とは言うものの、戻ってきたためしはありません。
私が預かっている生活費は、ゲームに使うためのお金ではないのに、と何度も思ってきました。
その夜、私はリビングのテーブルで家計簿を開き、今月の支出を確かめていました。夫はスマホを見たまま、テーブルの向かいに立っていました。
「新キャラのくじ、今日までなんだ。」
「3万貸して。ボーナスで返すよ。」
夫は口元をゆるめたまま、私の顔を一度も見ようとしません。
私は先月の2万円も戻らないまま、口を結んで黙っていました
先月貸した2万円は、まだ戻ってきていません。
今月の食費と光熱費に回すお金を、ちょうど割り振ったところでした。
断ればいいとは分かっています。けれど以前断ったとき、夫は数日間、口をきいてくれませんでした。
今夜も気まずくなると思うと、私は口を結び、家計簿に当てたペンを動かせずにいました。
「小遣いから引いといてよ。」
夫は画面を操作しながら、私の返事を待っていました。
返事をしなかった私
私は夫の手からスマホを取り上げ、ゲームのデータを消しました
その言葉を聞いた瞬間、我慢の限界を感じました。私は黙って立ち上がり、夫の持つスマホを両手でつかんで引き寄せました。
『おい、何するんだよ!』
夫が追ってきましたが、私は背を向けてゲームのアカウント画面を開きました。
画面には、削除してよいか確認する表示が出ています。
「3万円は今月の食費と光熱費!」
「ゲームのデータは、今消します。」
もう、これ以上は見ていられません。私は表示の「はい」を、ためらわずに押しました。
夫は床に座りこみ、お小遣いは来月から半分になりました
データは消えて、もう戻せません。夫が何か月もかけて育てたキャラクターも、お金をつぎ込んで集めたものも、残っていません。
夫は笑みを消し、その場に座りこんで床に手をつきました。何か言おうとしても、声にならないようでした。
『つぎ込んだ分が、全部……。』
夫はそうつぶやきました。私は座りこんだ夫の前に立って、静かに言いました。
「先月の2万円は、小遣いから引く。」
「お小遣いは来月から半分にするね。」
夫は何も言い返せないまま、肩を落として床を見つめていました。
それ以来、夫はゲームを開かなくなりました。生活費の財布に手を伸ばすこともなく、小遣いが半分になっても、文句は出ませんでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














