「払うって言ったよね?」私の車で事故を起こした夫が保険料の負担を拒否。離婚協議でようやく決着したこと
払うと言ったはずの夫
去年の秋のことです。
夫が私の車を運転していたとき、お店のフェンスにぶつかる事故を起こしました。
夫が加入していたのはバイクの保険だけ。今回の事故については、私の車にかけていた任意保険を使うことになりました。
その結果、翌年の保険の等級が下がり、今後3年間で合計3万円ほど保険料が高くなる見込みでした。
相手のお店とのやり取りが落ち着いた日の夜、私は夫に話しました。
「保険を使ったから、これから保険料が上がるんだって。3年で3万円くらい」
「そうなんだ」
「増える分は払ってくれる?」
「うん。それは俺が出すよ」
夫はあっさり了承しました。私も、それなら大丈夫だろうと思っていました。
ところが、季節が変わっても夫からお金の話が出ることはありませんでした。
ある夜、私は保険の通知が入った封筒を見せながら、改めて切り出しました。
「ねえ、前に話した保険料のことなんだけど」
「何?」
「増えた分、払うって言ってたよね。どうする?」
すると夫は、ソファに座ったまま面倒そうに答えました。
「今それ言う?疲れてるんだけど」
「でも、ずっとそのままだし……」
「そもそも、お前の車の保険だろ。なんで俺が払うんだよ」
思ってもいなかった返事に、私は驚きました。
「え?事故を起こしたのはあなたでしょ?」
「でも、車も保険もお前の名義じゃん」
「それはそうだけど、払うって言ってたよね?」
「もういいだろ、その話」
夫はそれ以上取り合おうとしませんでした。
保険の契約者が私なのは事実です。それでも、事故によって増える分は負担すると、夫自身が約束していました。
その約束までなかったことにされるのは、どうしても納得できませんでした。
離婚の話し合いで確認した約束
やがて私たちは、離婚に向けた話し合いを始めました。
お金のことを決める日の昼、家のダイニングテーブルで夫と向かい合いました。
取り決めを一つずつ確認し、保険料の話になったときです。
「またその話?保険はお前の契約だろ」
夫はうんざりした様子で言いました。
私は保険会社から届いた事故の書類を、夫の前に置きました。
「この事故、運転していたのはあなたでしょ?」
「……そうだけど」
「ここにも、運転していた人として名前が載ってるよね」
夫は書類に目を落としました。
「それはそうだけど、保険はお前のだろ」
「うん。そこは分かってる。でも、事故のあとに増えた分は払うって言ったよね?」
「……言ったけどさ」
「だから、その約束の話をしてるの」
夫はしばらく黙っていました。
私は続けました。
「3年間で増えるのは、今の見込みだと3万円くらい。これからの分も含めて、その金額で精算したい」
「まだ実際にいくら上がるか分からないだろ」
「うん、正確な金額は変わるかもしれない。でも、離婚の話を進めてるんだし、この件も今決めておきたい」
夫は書類を見たまま、しばらく考えていました。
やがて、小さくため息をつきました。
「……分かった。3万円でいいよ」
納得したようには見えませんでしたが、ようやく支払いに応じました。
話し合いの最後、夫は保険料の増額分として3万円を支払うことを書面に記しました。
そして翌月、約束したお金が私の口座に振り込まれていました。
記帳を終えた帰り道、私は自分の車を運転しながら、ようやく一つの問題が片付いたことにほっとしました。
離婚に向けて、まだ決めなければならないことはあります。それでも、曖昧になっていた約束をきちんと形にできたことは、私にとって大きな区切りになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














