「おたくだけ何も言われずに済むのはおかしいだろ」母のためのリフォームに苦情を重ねた隣人。だが、市の職員が確認した結果
母のためのリフォームに、突然の苦情
年を取った母が安心して歩けるように、家の段差を減らすリフォームを決めました。
廊下や玄関で足を引っかけないよう、業者さんと相談を重ねて進めることにしたのです。
ところが、工事が始まって間もない日の昼、思いがけないことが起きました。
二軒隣の奥まった家に住む男性がやってきて、玄関先で作業していた職人さんをじっと見ていたのです。
私が外に出ると、男性は声をかけてきました。
「ちょっと、これ何の工事?」
「母が歩きやすいように、家の段差を直しているんです」
「ずいぶん大がかりだね。家を広げたりするんじゃないの?」
「いえ、そういう工事ではないですよ」
そう説明しても、男性は納得できない様子でした。
「本当に大丈夫なの?こういうのって、勝手に工事していいものなの?」
「業者さんにも確認して進めていますので…」
「じゃあ、市にも確認してみるよ」
男性はそう言って帰っていきました。
その後、実際に市から工事について問い合わせがあり、私は工事の内容を説明しました。
それで終わると思っていたのですが、数日後、また男性が家の前にやってきました。
私は思い切って尋ねました。
「あの、どうしてそんなに気になるんですか?」
すると男性は、不満そうに答えました。
「俺のときは通報されたんだよ。家を建てたとき、いろいろ言われて大変だったんだから」
「そうだったんですね。でも、うちは段差を直しているだけなので……」
「だからって、おたくだけ何も言われないのはおかしいだろ」
私は返す言葉がありませんでした。
以前、自分が通報されたことに不満があるのは分かります。でも、それと今回の工事は別の話です。
その後も男性は工事の音などを気にして、市へ何度も連絡していたようです。
市から確認の連絡が入るたびに、工事の説明をしなければならず、職人さんにも対応のために手を止めてもらうことがありました。
母のために始めた工事なのに、どうしてこんなことになってしまったのか。私はすっかり困っていました。
市の職員が伝えた確認結果
ある日の昼、通報を受けた市の職員が、工事の状況を確認するために家を訪れました。
すると、職員の姿を見かけたのか、二軒隣の男性も家から出てきました。
「ああ、来てくれたんだ。ちゃんと調べてもらえるんですよね?」
男性がそう尋ねると、職員は落ち着いた口調で答えました。
「はい。これまでも工事については確認しています」
「でも、まだ工事してるじゃないですか。問題ないんですか?」
職員は手元の資料を確認してから答えました。
「確認した範囲では問題は見つかっていません」
「ちゃんと調べたんですか?」
「はい。これまでにお話しいただいた点については確認しています」
男性は少し不満そうな顔をしていましたが、職員は続けました。
「ほかに気になる点はありますか?」
「いや……まあ、そう言われてもね」
「何か具体的に気になることがあれば、お話を伺います」
男性はしばらく黙っていました。
やがて「分かりました」と小さく答えると、それ以上は何も言わず、自分の家へ戻っていきました。
私もそばで話を聞いていましたが、職員が感情的にならず、確認したことを一つずつ説明してくれたので、ほっとしました。
それから工事が終わるまで、市から繰り返し確認の連絡が入ることはありませんでした。
リフォームも無事に終わり、母は段差のなくなった廊下を、ゆっくり歩けるようになりました。
ご近所と揉めたいわけではありません。ただ、事情を説明しても疑われ続けるのは、思っていた以上に疲れるものです。
最後はきちんと確認してもらえて、本当によかったと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














