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2026.11.03(Tue)

「僕にそのボールちょうだい!」公園で息子と遊んでいた私。譲るよう迫る母親が、男の子のひと言で気まずそうにした理由

「僕にそのボールちょうだい!」公園で息子と遊んでいた私。譲るよう迫る母親が、男の子のひと言で気まずそうにした理由

キャッチボール中に声をかけてきた男の子

小学生の息子と、公園でキャッチボールをしていたときのことです。

そこはボール遊びが認められている公園で、私たちは広場の端を使って、持参したボールを投げ合っていました。

息子が投げたボールをグローブで受け止めたとき、一人の男の子がこちらへ走ってきました。

息子と同じくらいの年齢でしょうか。私の前で立ち止まると、いきなり手を差し出してきたのです。

「僕にそのボールちょうだい!」

突然のことに驚きましたが、悪気のなさそうな顔を見て、思わず笑ってしまいました。

「ごめんね。これ、今使ってるんだ。ほかに持ってきてないから、あげられないんだよ」

「えー、ほしいなあ」

男の子は諦めきれない様子です。

少し離れたところには、母親らしい女性が立っていました。こちらを見ていましたが、男の子を呼び戻す様子はありません。

すると、その女性が私たちのほうへ歩いてきました。

女性は私の手元のボールを見ると、小さく舌打ちをしました。

「子どもが欲しがってるんですけど。譲ってもらえませんか?」

「すみません。うちもこれ一つしかないので」

そう答えると、女性は不満そうな顔をしました。

「たかがボールじゃないですか。子ども相手に、そこまで断らなくても…」

正直、困ってしまいました。

息子と遊ぶために持ってきたボールです。これを渡してしまったら、キャッチボールを続けられません。

かといって言い返せば、余計に話がこじれそうです。

私が返事に迷っていると、そばに来た息子が不安そうにこちらを見ていました。

私は息子にボールを渡しました。息子は両手でしっかり抱え、女性の顔を見上げていました。

男の子が思い出したこと

女性は腕を組み、まだ納得していない様子でした。

そのとき、男の子が母親の服の裾を引っ張りました。

「ねえ、ママ。うちにもボールあるじゃん。持ってくるの忘れただけでしょ?」

女性は一瞬、言葉に詰まったようでした。

男の子はそんな母親の様子を気にすることなく、続けます。

「赤いやつ。昨日、玄関に置いたじゃん」

どうやら、家には男の子自身のボールがあるようです。

女性は「あ…」と小さく声を漏らし、気まずそうに私から目をそらしました。顔も少し赤くなっています。

少し離れたベンチにいた別の親子も、やり取りが聞こえていたのか、下を向いて笑いをこらえているようでした。

「……そうだったね。じゃあ、取りに帰ろうか」

女性はそれ以上何も言わず、男の子の手を取りました。

「うん!」

男の子は元気よく返事をすると、帰り際にこちらを振り返りました。

「ばいばい!」

「ばいばい」

息子も手を振り返しました。

二人が見えなくなってから、私たちはキャッチボールを再開しました。

しばらくボールを投げ合っていると、息子がふと思い出したように笑いました。

「あの子、正直だね」

私も思わず笑ってしまいました。

少し困った出来事でしたが、男の子の何気ないひと言のおかげで、それ以上揉めずに済んだのでした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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