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2026.10.26(Mon)

「客なんか、1回も泊めたことない」相場の半分で借りた部屋に、持ち主の姉を上げない弟。2階を見上げて退散

「客なんか、1回も泊めたことない」相場の半分で借りた部屋に、持ち主の姉を上げない弟。2階を見上げて退散

「客なんか、1回も泊めたことない」相場の半分で借りた部屋に、持ち主の姉を上げない弟。2階を見上げて退散

通りに面した2階の部屋

貸した部屋へ向かうと、弟が先に下で待っていました

貸した部屋へ向かうと、弟が先に下で待っていました

マンションの前の植え込みのところで、弟が入口への道をふさいで立っていました。

肩で息をしています。

通りに面した2階の2LDKは、私が独身のころに買った部屋です。

今の家に移ってから、ひとりで住むこと、夜は静かにすることを約束に、弟へ相場の半分で貸しています。

先週、管理会社から私に電話がありました。

見かけない自転車が増え、知らない男性が何人も出入りしているとのことでした。

日曜の昼、『今から行く』と弟に電話すると、出先にいた弟は急いで駆けつけ、私より少し早く到着したようです。

部屋に戻らず、入口で私を待ち構えていたのでした。

弟は、私の顔を見るなり言いました。

「部屋には、上げないから。」

弟は、住むのは自分ひとりで布団も1組だけだと言いました

弟は、住むのは自分ひとりで布団も1組だけだと言いました

管理会社の話を伝えると、弟は鼻で笑いました。

「住むのは俺ひとり、布団も1組だけ。」

「客なんか、1回も泊めたことない。」

安く借りている部屋のことなのに、弟の声には少しの迷いもありません。

部屋に上げてもらえないまま、私は弟に見下ろされました

部屋に上げてもらえないまま、私は弟に見下ろされました

「出入りしてるのは、隣の部屋だろ。」

「姉ちゃんは、いい顔したいだけ。」

部屋を貸している以上、弟がうんと言わなければ、私は鍵を持っていても勝手には入れません。

管理会社も、何人住んでいるかまでは確認できていません。

私の手もとにあるのは、電話で聞いた話だけです。

頭ひとつ背の高い弟に見下ろされ、私はバッグのひもを握ったまま、何も言えませんでした。

「姉ちゃんは、いい顔したいだけ」

弟は、部屋には自分の物しか置いていないと言いました

弟は、部屋には自分の物しか置いていないと言いました

弟は、入口のほうへ一歩寄って続けます。

「部屋には、俺の物しか置いてない。」

「わかったら、もう帰って。」

そのとき、頭の上のほうから、ぱん、ぱん、と何かをたたく音がしました。

弟は、私をにらんだままです。私は、音のするほうを見上げました。

弟の部屋の手すりに、布団が4組干してありました

弟の部屋の手すりに、布団が4組干してありました

2階の弟の部屋のベランダの手すりに、布団が干してありました。緑、えんじ、紺、からし色。布団が、4組。

その奥で、白いTシャツの男性が、布団たたきを振っています。弟はここにいるのに、弟の部屋には、知らない男性がいる。

私の視線に気づいて見上げた弟が、声を張り上げました。

「あいつらは、ゆうべ泊まりに来た客!」

「泊めたことない、と言ったのはあんた。」

1組だけのはずの布団が、4組。

来客用の布団があっても不思議ではありません。しかし、弟は先ほど、客を一度も泊めたことがないと言っていました。

それなのに、今度は昨夜泊まりに来た客だと説明しています。明らかにつじつまが合いません。

私が黙って弟の顔を見つめると、弟は何か言い返そうとして、口を閉じました。

弟は背中を丸め、入口のほうへ引き上げていきました

弟は背中を丸め、入口のほうへ引き上げていきました

やがて弟の肩が落ち、低い声がもれました。

「3人から、ひと月1万5千円ずつ。」

友人3人からお金を受け取り、4人で住んでいたと言います。

私から電話を受けたあと、部屋にいる友人たちにも連絡しようとしたものの、誰も電話に出なかったそうです。

「来月、4人とも出ていって。」

弟はうつむいたまま、背中を丸めて入口へ引き上げていきました。

もちろん、私の一言だけで退去が決まるわけではありません。

これから契約内容を確認し、管理会社にも相談しながら、必要な手続きを進めるつもりです。

身内だからと安く貸した部屋で、約束を破られていたことが何よりも残念でした。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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