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2026.10.26(Mon)

「返さなくていいよ」彼のチケット代8000円をあきらめていた私。2か月後、逆にお金を払うことになった理由

「返さなくていいよ」彼のチケット代8000円をあきらめていた私。2か月後、逆にお金を払うことになった理由

返ってこないと思っていたチケット代

「貸したお金は、あげたつもりでいなさいね」

子どものころから、母によく言われていた言葉です。

5年ほど前、当時付き合っていた彼とテーマパークへ行ったときも、私はこの言葉を思い出すことになりました。

その日のチケットは、私が彼の分もまとめて購入していました。

ひとり8000円ほどで、2人分を先に支払ったのです。

「ありがとう!チケット代はあとで払うね」

彼もそう言っていたので、特に気にしていませんでした。

当日、彼は朝からごきげんでした。

お昼ごはんを食べたときも、おやつを買ったときも、おみやげを選んだときも、彼が率先して会計を済ませてくれます。

私は乗り物や景色を楽しむのに夢中で、そのたびに「ありがとう」とお礼を言っていました。

ところが夕方、売店の前で彼が財布を開いたときのことです。

「あれ、思ったより使っちゃったな……。ごめん、チケット代、今度でもいい?」

「うん、いいよ。気にしないで」

そう答えたものの、少し引っかかりました。

もちろん、彼が食事代などを払ってくれたことは分かっています。

ただ、チケット代は返してもらう約束だったので、少し残念だったのです。

それでも、楽しい一日にしたかった私は、それ以上何も言いませんでした。

「返さなくていいよ」と言った私が驚いた理由

その後、彼からチケット代の話が出ることはありませんでした。

次に会ったときも、その次も、いつもどおり楽しく過ごすだけ。

私も自分から催促する気にはなれず、母の言葉を思い出していました。

もう返ってこないものと思っておこう。そう考えることにしたのです。

ところが、テーマパークへ行ってから2か月ほどたった夜のこと。

私の部屋でくつろいでいた彼が、ふと思い出したように言いました。

「あ、そうだ。あのときのチケット代、まだ払ってなかったよね」

「ああ、あれ?もういいよ。返さなくて」

私は笑って答えました。

すっかりあきらめていたので、今さら請求するつもりもなかったのです。

しかし、彼は首を横に振りました。

「いや、それは悪いよ。そうだ、あの日のお金、全部まとめて計算しない?」

そう言って、かばんから封筒を取り出したのです。

中には、テーマパークで使ったお昼ごはんやおやつ、おみやげのレシートが入っていました。

帰りの電車代も、彼が覚えていた金額を書き足します。

「チケット代も入れて、半分ずつにしようよ」

「うん、分かった。計算してみようか」

私は引き出しから電卓を取り出し、金額を順番に打ち込んでいきました。

ところが、合計を出してみると、思わず手が止まりました。

「えっ…ちょっと待って」

自分ではチケット代を立て替えたことばかり気にしていましたが、彼はその日、食事やおやつ、おみやげなどにかなりのお金を使っていたのです。

私が払った2人分のチケット代も含めて折半すると、彼の負担のほうが多くなっていました。

「あれ、僕のほうが多く払ってたんだね」

彼が電卓をのぞき込みながら言います。

「……ということは、私が差額を払うんじゃない?」

自分でそう言った瞬間、なんだかおかしくなって笑ってしまいました。

返してもらうどころか、私のほうがお金を渡すことになるなんて。

「返さなくていいよ」なんて、ずいぶん気前のいいことを言ったつもりだったのに、彼は私が思っていた以上に負担してくれていたのです。

私は財布を取り出し、計算した差額を彼に渡しました。

「なんか恥ずかしいな。お母さんの教え、私のほうに当てはまってたみたい」

「え、どういうこと?まあ、次のおやつはごちそうしてよ」

彼も笑いながら、お金を財布にしまいました。

あの日以来、誰がいくら払ったのか、ちゃんと確認してから考えようと思うようになりました。

母の教えは大切ですが、そもそも自分のほうが多く払っていると思い込んでいたことが、何より恥ずかしかったです。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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