tend Editorial Team

2026.03.03(Tue)

「ボリュームを下げてくれればいいのに…」電車で音漏れしている乗客。だが、子供の無垢な一言をうけ、態度が一変

「ボリュームを下げてくれればいいのに…」電車で音漏れしている乗客。だが、子供の無垢な一言をうけ、態度が一変

音漏れしている乗客

朝の通勤電車。微かな揺れに身を任せる、いつもの静かな時間……のはずでした。

しかしその日は、隣に座る男性のイヤホンから漏れ出す音が、あまりに激しかったのです。

「シャカシャカ、ズンズン……」

密閉された車内に、アップテンポなリズムが鋭く響き渡ります。

(うるさい。せめて、もう少しボリュームを下げてくれればいいのに…)

喉元まで出かかった言葉。

しかし、それを飲み込まずにはいられません。

最近は、些細な注意が思わぬトラブルに発展することも珍しくない時代。

周囲を見渡しても、他の乗客はスマホに目を落とすか、眠ったふり。誰もがこの不快な音を、見て見ぬふりをしてやり過ごそうとしています。

(言ったら逆ギレされるだろうか。でも、このまま我慢し続けるのも辛い。どうすればいいんだ……)

正義感と不安の板挟み。

時計を見るたびに膨らんでいく、行き場のないモヤモヤとした気持ち。そんな重苦しい空気を切り裂いたのは、目の前に立っていた小さな男の子の声でした。

「ねえねえ、おじさん!」

屈託のない、澄んだ声。

音漏れの主である男性が、ハッとして顔を上げます。

「……え、僕のこと?」

「そうだよ!おじさん、何を聴いてるの?それ、お外まで全部聴こえてるよ!」

あまりに真っ直ぐな指摘。

男の子はさらに身を乗り出して問いかけます。

「すっごく大きい音だね!何の歌? 僕も知ってるやつ?」

「こら、静かにしなさい。失礼でしょ」

横にいた母親が慌てて宥めますが、男の子の勢いは止まりません。

「だって、ずっと聞こえるんだもん!ねえ、何ていう曲なの?」

気まずい状況

無邪気な好奇心に、周りの乗客からも思わず微かな苦笑いが漏れました。

気まずそうに顔を赤らめた男性は、慌ててスマホを操作し、イヤホンを外します。

「……あ、ごめんね。そんなに響いてたかな。うるさかったね」

男性がボソッと呟くと、車内のピリピリとした空気は一変。

どこか穏やかな、温かい空気が流れ始めました。

目的地に着き、ホームに降り立った私の心。そこには、先ほどまでのイライラは微塵も残っていません。

大人が勝手に作り上げていた「沈黙の壁」を、子供の素直な一言が鮮やかに壊してくれた瞬間。

一日の始まりに、少しだけ大切なことを教わったような気がして、私の足取りはいつになく軽やかでした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、60代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.04.18(Sat)

婚活プロフで勝敗決まる?人気相談所代表の助言に男性層からは年収や容姿が先決という切実な本音と厳しい反論が続出する事態に
tend Editorial Team

NEW 2026.04.18(Sat)

資産30億の投資家が断言「お金で幸せは買えない」 100万円のコートで後悔した理由にSNSで賛否の声
tend Editorial Team

NEW 2026.04.18(Sat)

コンビニ駐車場での2時間仮眠はアリかナシか。コーヒー1本で居座る権利の是非と損害賠償のリスクを問う
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.11.09(Sun)

「犬が守ってくれた」群馬でクマに襲われた女性を救った愛犬の勇気 関東平野に広がるクマ被害に「紅葉狩りも怖い」と戦慄走る
tend Editorial Team

2026.01.12(Mon)

「組織を守ることに繋がるのかは疑問が残る」「不義理には感じない」とネットで物議に。溝口勇児、トモハッピーの令和の虎出禁に...
tend Editorial Team

2025.11.21(Fri)

「さすが夫人」「まさにその通り」と賛同の声相次ぐ。デヴィ夫人、立民・岡田氏の質問を「配慮無き」と一刀両断。高市首相批判の...
tend Editorial Team