「今度返すから!」と笑顔で帰る親友。食事代の立て替えが4か月も続き、私がようやく切り出したこと
「今度返すね」が続いた4か月間
親友とは、気が向いたときに連絡を取り合い、一緒に夜ごはんを食べる仲でした。
最初に食事代を立て替えたのは、秋の夜のことです。定食と生ビールを楽しんだあと、会計のときに親友が財布をのぞき込み、困った顔で私に手を合わせました。
「ごめん、手持ちが足りなくてさ。今日だけ払ってもらっていい?」
「ああ、いいよ。次に会ったときで」
数千円のことですし、長い付き合いの親友なので、特に気にしていませんでした。
ところが、その後も似たようなことが続きました。
食事に行くたびに私が代金を立て替え、別れ際になると親友は決まって笑顔で言うのです。
「ごめんね、今度返すから!」
そう言って軽く手を上げ、帰っていく親友。
私もその場では「うん、またね」と笑って見送っていました。
ただ、何度も続くうちに、だんだん気になり始めました。
「次に返してくれるって言ってたよな…」
そう思っても、いざ顔を合わせるとなかなか切り出せません。
親友相手にお金の催促をするのは気まずく、関係を悪くしたくない気持ちもありました。
けれど、最初に立て替えてから気づけば4か月。
いつまでたっても返してもらえないことに、さすがにモヤモヤしていました。
レシートの写真を見せると、親友は…
私は普段から、家計簿代わりにレシートの写真を撮る習慣があります。
携帯電話の写真をさかのぼってみると、親友と食事をしたときのレシートも残っていました。
日付や金額を確認してみると、思っていた以上に立て替えが重なっています。
これ以上曖昧にしたくないと思い、その週に親友と食事をしたとき、思い切って話を切り出しました。
食事が終わったところで、携帯電話をテーブルに置きます。
「ねえ、ちょっといい?前に払ったごはん代のことなんだけど」
「ん?ああ、どうした?」
「怒ってるわけじゃないんだけどさ。これ、一回確認してもらっていい?」
私はレシートの写真を、日付が古いものから順番に見せました。
「これ、私が立て替えたときの分なんだよね。今日の分は別にして、そろそろ返してもらえると助かるんだけど」
親友は画面をのぞき込み、しばらく黙っていました。
「ああ……ごめん。ちゃんと覚えてなかった」
「私も今まで言わなかったんだけど、もう4か月くらいたってるからさ」
「えっ、そんなにたってた?本当にごめん」
親友はもう一度写真を見返し、私と一緒に日付や金額を確認しました。
「うん、全部合ってる。返したつもりになってた。本当に悪かった」
そう言うと、親友は鞄から財布を取り出しました。そして、その場でお札を数え、立て替えていた分をまとめて私の前に置いたのです。
「これで全部だよね。遅くなってごめん」
「うん、ありがとう。私ももっと早く言えばよかったね」
ようやく精算できたことに、私はほっとしました。
その次に二人で食事に行ったとき、親友は席に着く前から財布の中身を確認していました。
会計でも自分の分をすぐに出し、お釣りが合っているかまで気にしていました。
「やっぱ、その場で払わないとダメだな。忘れちゃうし」
「ほんと、それが一番だよ」
そう返すと、親友も少し照れくさそうに笑いました。
親しい間柄だからこそ、お金の話は切り出しにくいものです。
でも、気まずさを避けて我慢しているだけでは、何も変わりません。
あのとき、きちんと記録を見せて話ができてよかったと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














