「ローンはいくら残ってるの?」夫の給料や住宅ローンをしつこく聞くママ友。だが、我慢せず正直な気持ちを伝えた結果
「みんな気になってるよ」と笑うママ友
幼稚園のお迎えの時間、私は園庭のベンチでママ友数人と話していました。
子どもたちは鉄棒の周りで遊んでいて、私たちは来週の遠足に必要な持ち物について話していたところです。
ひと通り話し終わり、会話が途切れたときでした。
右隣に座っていたママ友が、突然こちらに顔を向けました。
「ねえ、ご主人のお給料って、どのくらいなの?」
あまりに唐突な質問に、私は一瞬、返事に困りました。
「えっ?どうしてそんなこと聞くの?」
するとママ友は、悪びれる様子もなく笑ったのです。
「だって、みんな気になってるよ。ねえ?」
そう言って周りを見ましたが、ほかのママたちは黙ったまま。困ったように目を伏せる人もいました。
私も答える気にはなれず、曖昧に笑ってやり過ごそうとしました。
ところが、ママ友はそこで話を終わらせてくれませんでした。
「そういえば、おうちは持ち家なんでしょ?ローンって、あといくら残ってるの?」
今度は住宅ローンの話です。
夫の給料だけでも驚いたのに、家のお金のことまで聞かれるとは思いませんでした。
私は聞こえなかったふりをして、返事をしませんでした。
それでもママ友は、少し間を置いてまた口を開きました。
「ねえ、ローンはいくら残ってるの?」
二度目は、さっきよりも大きな声でした。
私は思わず左隣に座っていた年上のママに顔を寄せ、小声でこぼしました。
「……また同じこと聞かれちゃった」
私の一言に、年上のママも口を開いた
このまま黙っていたら、きっと質問は終わらない。そう思った私は、かばんの持ち手を握り直し、ママ友のほうへ向き直りました。
「あのね、答えたくないことを、二度も聞かないでほしいな」
なるべく穏やかに伝えたつもりでしたが、緊張で声が少し硬くなってしまいました。
ママ友は目を丸くしました。
「えっ、そんなに嫌だった?」
私が返事をしようとしたとき、左隣の年上のママが静かに口を開きました。
「私も聞かれたら困るかな。お金のことって、なかなか答えにくいですし」
責めるような言い方ではありませんでした。ただ、自分も同じように感じると伝えてくれたのです。
すると、ベンチにいたほかのママたちも小さくうなずきました。
ママ友は周りの顔を見回し、少し戸惑った様子で言いました。
「……そう?」
それきり、給料やローンの質問は出なくなりました。
しばらくすると、会話は遠足のおやつの話に戻っていました。
その日の帰り際、年上のママはいつもどおり「また明日ね」と声をかけ、自転車の前かごに荷物を入れていました。
私も子どもの手を引きながら、少しほっとした気持ちで園を後にしました。
翌週も、その次の週も、園庭で家やお金について聞かれることはありませんでした。
あのとき勇気を出して、自分の気持ちを伝えてよかったと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














