「これ何?また借りたの?」何度も何度も借金をする夫。15年間、借金を返してきた妻がとった行動とは
15年間返済を続けても、変わらない夫
結婚してしばらくたったころ、夫に借金があることが分かりました。
返しては借り、借りては返すことを繰り返し、借金が膨らんでいたのです。
そのときは私の両親が立て替えてくれたおかげで、借入先への支払いを終えることができました。
ところが、夫は再び借金をしました。
今度こそ自分たちで返さなければ、夫はいつまでも変わらない。
そう考え、夫婦で返済していくことにしました。
しかし、毎月の返済のために家計をやりくりしていたのは私です。そんな生活が15年も続いていました。
ある夜、夫あてに届いた封筒から、3度目の借金が発覚しました。
私は封筒を持ち、居間のソファでテレビを見ていた夫に声をかけました。
「ねえ、これ何?また借りたの?」
「ああ、ちょっとだけだよ。すぐ返せるって」
夫はテレビから目を離そうともしません。
「ちょっとだけって…。私、15年間ずっと返済のやりくりをしてきたんだよ?」
「だから、毎月ちゃんと返せてるだろ。何が問題なんだよ」
「また借りてることが問題なの!」
夫は面倒くさそうにため息をつきました。
「借金なんて、どこの家でもあるだろ。うまく回ってるんだからいいじゃん」
その言葉を聞いて、力が抜けました。
私がどれだけ苦労して返してきたか、夫には少しも伝わっていなかったのです。
もう二人だけで話しても仕方がない。そう思った私は、その夜、これまでの返済記録を表にまとめ直しました。
返済表を見た義母が告げた言葉
次の休みの昼、私は夫を連れて夫の実家を訪ねました。
居間の座卓で義母と夫が向かい合い、私はその端に座って、持参した返済表を広げました。
「おい、母さんにまで見せることないだろ」
夫は笑ってごまかそうとしましたが、義母は何も言いません。
老眼鏡をかけ、表に書かれた数字を一つずつ確認していました。
そして、最初の借金で私の両親が立て替えてくれた分の欄を見ると、義母の手が止まりました。
「これ…ご両親に立て替えていただいた分なのね」
義母は老眼鏡を外すと、夫をじっと見つめました。その表情は、今まで見たことがないほど厳しいものでした。
そして、私のほうへ向き直りました。
「ご両親に立て替えていただいた分ですが…」
義母はいったん言葉を切り、はっきりと言いました。
「その分は、うちから返します」
「えっ、母さん。いや、そこまでしなくても……」
慌てる夫に、義母は静かに言いました。
「あなたは、お小遣いから私に返しなさい。毎月、ここへ持ってくるのよ」
「でも、それは……」
「今度こそ、自分のお金で返しなさい」
夫は何か言い返そうとしましたが、結局、何も言えませんでした。
ちらりと私を見ましたが、私は黙って表を見つめていました。
義母は私に向き直り、深く頭を下げました。
「長いあいだ、本当に苦労をかけたわね」
その言葉を聞いたとき、ずっと抱えてきた気持ちを、ようやく分かってもらえたように感じました。
実家からの帰りの電車で、夫は膝の上の財布を見つめたまま、一言も話しませんでした。
その月から、夫は毎月お小遣いを削り、義母への返済のために実家へ通うようになりました。
借金を繰り返してきた夫が、本当に変わったのかはまだ分かりません。それでも、自分のお小遣いから返すようになったことは、これまでとは違う一歩でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














