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2026.09.23(Wed)

「同じバス停の男の人に見られてる気がするんだよね」毎朝バス停でこちらを見る男性。1本遅らせた朝、後ろから聞こえた言葉

「同じバス停の男の人に見られてる気がするんだよね」毎朝バス停でこちらを見る男性。1本遅らせた朝、後ろから聞こえた言葉

毎朝、同じ男性から向けられる視線

働いていたころ、私は毎朝バスで職場へ通っていた。

家の近くにある小さなバス停には、だいたいいつも同じ顔ぶれが並んでいた。

その中に、毎朝私より先に来ている男性がいた。

最初は特に気にしていなかった。

けれど、私が列に加わると男性がこちらへ顔を向け、バスが来るまで何度も視線を送ってくることに気づいた。

たまたまかもしれない。そう思おうとしても、毎朝のこととなると気になってしまう。少しずつ、バス停へ向かう時間そのものが憂うつになっていった。

ある晩、夕食の片づけをしながら夫に話した。

「毎朝、同じバス停の男の人に見られてる気がするんだよね」

「何か言われたりした?」

「ううん。何も言われない。ただ、ずっとこっちを見てくるの」

夫は少し考えてから言った。

「一度、時間をずらしてみたら?顔を合わせなくなるだけでも、少し楽になるかもしれないし」

何かされたわけではないため、大ごとにするのもためらわれた。そこで私は翌週から家を出る時間を遅らせ、1本あとのバスに乗ることにした。

1本遅らせた朝、背後から聞こえた声

時間を変えた最初の朝だった。

バス停の近くまで来たところで、思わず足が止まった。

家と家のあいだに延びる細い道の入口付近に、あの男性が立っていたからだ。

いつも乗っているバスは、もう出たあとの時間だった。

私は気づかないふりをして、そのままバス停へ向かい、列の最後に並んだ。

やがて後ろから足音が近づいてきた。すぐ背後で、その音が止まる。

「1本遅らせたんですね」

低く落ち着いた声だった。

私は驚いて振り返ることもできず、そのまま前を向いていた。何と返せばいいのか分からず、声も出なかった。

男性もそれ以上は何も言わなかった。ただ、バスが来るまで私の後ろに立っていた。

その晩、帰宅した夫に朝のことを話した。

「今日ね、後ろから『1本遅らせたんですね』って言われた」

夫の表情が変わった。

「時間を変えたの、今日が初めてだよな?」

「うん。あなた以外には話してない」

夫はしばらく黙ったあと、「明日から別のバス停を使ったほうがいい」と言った。

次の日から、私はひとつ先のバス停まで歩いて乗るようになった。

いつものバス停の近くを通るときは、あの細い道のほうを見ないようにして、足早に通り過ぎた。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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