tend Editorial Team

2026.06.01(Mon)

「わかる」素っ気ない彼の返信に本音をぶつけた。後日、実は自分が傷つけていたことに気づいた

「わかる」素っ気ない彼の返信に本音をぶつけた。後日、実は自分が傷つけていたことに気づいた

何気ない言葉が刺さった日

「それ、結構刺さるんだよね」

彼がそう言ったのは、私が「いつも反応遅いよね」と口にした直後だった。

責めるつもりはまったくなかった。ただの口癖のようなもので、笑いながら言ったと思う。

でも彼は笑わなかった。しばらく黙ったあと、静かにそう言った。

(自分の言葉が、こんなふうに届くとは思っていなかった。)

その日は何事もなく解散したけれど、帰り道ずっと、彼の表情が頭から離れなかった。

すれ違いが続いていたあのころ

交際して一年が過ぎたころから、連絡のタイミングが少しずつずれていくようになっていた。

私が「しんどかった」と送ると、返信は数時間後。

「わかる」の三文字だけが返ってくることもあった。

余裕のある日は気にしなかった。

でも疲れているときは引きずった。布団に入ってから、「どうして気にしてしまうんだろう」とひとりでぐるぐると考えた。

もどかしかったのは、彼が悪意を持っているわけではないと分かっていたことだ。

不親切でも、冷たいわけでもない。ただ「言葉にする習慣」が、お互いの間に育っていなかった。

ある週末、思い切って気持ちを文章にして送った。長くなるのが怖くて、短くまとめた。

「もう一言あるだけで全然違うんだよ。小さいことだけど、ちゃんと嬉しくなるから。」

返信は短かった。「そっか、気づいてなかった。ありがとう、言ってくれて。」

それだけで、ずっと胸に引っかかっていたものが軽くなった。

言葉の重さは使った側には見えない

その後、彼は少しずつ変わっていった。

「ご飯おいしかった、ありがとう」「会えてよかった」

以前はなかった言葉が出てくるようになった。

関係が柔らかくなってきたと感じていたそのころに、あの言葉が来た。

「あなたの一言が刺さってる」

彼がそう言ったのは、私が「いつも反応遅いよね」と口にした直後だった。

責めるつもりはなかった。ただの口癖のようなもの。

でも彼は笑わなかった。少し間を置いて、静かにそう言った。

(自分の言葉が、こんなふうに届いていたなんて。)

言葉は使った側が軽く思っていても、受け取った側にとっての重さは全然違う。

私はそのことを、頭では知っていた。でも実際に彼の口から聞くまで、自分がやっていたとは気づいていなかった。

謝った。彼は「大丈夫」と言ってくれた。今は以前よりずっと話せるようになっている。

それでも、あのときの沈黙はまだ胸のどこかにある。関係を良くしようとしていたつもりで、先に誰かを傷つけていた。そのモヤモヤだけは、きれいに片づかないままだ。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.14(Sun)

「俺がいないと何もできないくせに!」20年間、不機嫌な態度をぶつけてくる夫。だが、子供の一言で家出を決意
tend Editorial Team

NEW 2026.06.14(Sun)

韓国のTPP加盟申請方針に波紋!水産物輸入規制の切り離し支持に国内の漁業者への配慮や自由貿易の原則をめぐる疑問の声
tend Editorial Team

NEW 2026.06.14(Sun)

「これ、誰なの?」彼のクローゼットから出てきたへその緒と家族写真。だが、問い詰めた彼の信じられない態度に絶句
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.05.22(Fri)

「消費税ゼロってほんとに実現するのかな」「どうせやらないと思う」とネット上では冷ややかな声も。高市首相、党首討論で消費税...
tend Editorial Team

2026.05.29(Fri)

サバンナ高橋茂雄さんのいじめ告発騒動から考える、現代の芸能界における指導とハラスメントの境界線と社会的評価の行方
tend Editorial Team

2026.01.13(Tue)

「ちょっとスマホを充電するだけ」職場の電気を勝手に借りる男→見つかった瞬間の一言にドン引き【短編小説】
tend Editorial Team