tend Editorial Team

2026.05.31(Sun)

「自分たちの仕事だけでも回らないのに」体調不良で音信不通になった課長。だが、復帰した時の一言に絶句

「自分たちの仕事だけでも回らないのに」体調不良で音信不通になった課長。だが、復帰した時の一言に絶句

大きなイベントの直前に消えた指示系統

あれは大きなイベントを目前にした時期でした。

直属の課長から急に折り返しが来なくなり、後輩の女性と顔を見合わせました。

家族経由でようやく届いたのは、高熱が続いていて起き上がれないという短い伝言だけ。

翌日も同じ。

一週間経っても判断を仰ぎたい案件が積み上がっていきました。

出張に出ていた別チームから、戻り次第手伝えるという声がかかったのが救いでしたが、本来出張だけの担当者に任せられる量ではありません。

(自分たちの仕事だけでも回らないのに)

夜中に資料を整えながら、後輩と何度もそう呟き合いました。

普段から細かいところまで自分で抱え込む人だったぶん、抜けた穴が一気に大きく見える1ヶ月でした。決裁が必要な案件だけが何件も机の上に積み残されていきます。

社長に直訴した私の覚悟

このまま黙っていては同じことが何度でも起きる。

そう思った私は、後輩と相談して社長室に向かいました。

経緯と現場の負担、復帰後の業務分担の見直しまで、紙にまとめて持参しました。

「何かありましたか?」

そう問い返されてから、私は順番に話しました。

社長は最後までメモを取りながら聞いてくれて、確かに考えるよ、と頷いてくれたのです。

あの瞬間は、これでようやく前に進むと信じていました。

後輩と部屋を出たあとに「これでひとまず安心ですね」と笑い合ったのを、よく覚えています。

長く溜まっていたものが、ようやく行き先を見つけたと感じた瞬間でした。

変わらなかった現場の温度

1ヶ月以上の休みを経て、課長はある朝、何事もなかったような顔で席に着きました。

休んでいた間の言及も、引き継ぎへの礼もないまま、いつもの口調で指示が始まります。

朝礼のあと、後輩が思い切って「あの、休まれていた間の引き継ぎを少しだけ」と切り出した時のことです。

課長は資料に視線を落としたまま、表情ひとつ変えずに言いました。

「別にいいかな」

社長から話があったとは聞きましたが、業務分担も判断ルートも以前のままでした。

後輩と目を合わせて、何も言わずに自席に戻った朝のことは、今でもはっきり覚えています。

残ったのは、誰にも分担されない疲労と、いつまた同じことが起きてもおかしくないという、答えの出ない静けさだけでした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.09.02(Wed)

「レジはもういい、時間の無駄!」混雑したスーパーのレジ。だが、待ちきれなかった客の行動とは
tend Editorial Team

NEW 2026.09.02(Wed)

「ここじゃないの?私、急いでるんだけど」順番を飛ばそうとした客。だが、店員が譲らなかった結果
tend Editorial Team

NEW 2026.09.02(Wed)

「敷地の境、植木が迫ってて」壁をめぐる隣家との小さなやり取りを、母が角を立てずに丸く収めた一言
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.07.07(Tue)

「今は現金ないから」ランチ会の会計を渋るママ友。だが、私の提案で逃げ道がなくなった
tend Editorial Team

2026.05.06(Wed)

AI女子アナの衝撃映像に元フジ長谷川豊氏が降参を宣言。正確無比でスキャンダルなしの存在は脅威か
tend Editorial Team

2026.03.05(Thu)

「想像するだけで鳥肌が立つ」「侍ジャパンにふさわしい」と絶賛の声続出。稲葉浩志、WBCチェコ戦で『タッチ』生ライブ!怪物...
tend Editorial Team