「3千円の服、そんなの必要なのか」自分の趣味には月5万円を使う夫。だが、家計簿の数字を前に顔色が変わった
家族には渋る夫
「家事は一緒にやろう」。
結婚前の夫は、たしかにそう言っていた。
ところが子どもが生まれると、その言葉はどこかへ消えた。
夜泣きの対応はいつも私。休日は昼まで寝て、あとはゲームばかり。手を貸してほしいと頼んでも、「仕事で疲れてる」の一点張りだった。
とりわけ我慢ならなかったのが、お金に対する態度だ。生活費は折半なのに、夫は自分の趣味には月5万円をつぎ込む。
その一方で、家族のための出費にはひどく厳しかった。
子どものために小さな服を選んでいると、夫は値札を見てこう言った。
「3千円の服、そんなの必要なのか」
自分の趣味には何万円も出すのに、子どもの3千円は惜しむ。
その落差に、胸がざらついた。
家計簿の1行
言葉で訴えても届かないなら、数字で見せるしかない。
私はそう考えて、家計簿をきちんとつけ始めた。
ひと月分の出費を書き出すと、ある1行がくっきりと浮かび上がった。
夫の趣味に使われた、月5万円という金額だ。
その下に並ぶ子ども関連の支出は、どれも数百円、数千円を削るように切り詰められていた。
週末、私はその家計簿を開いて、夫の前に静かに置いた。
「あなたの趣味、ここ。子どもの服、ここ。見比べてみて」
夫の視線が、月5万円と書かれたその1行で止まった。そして、その真下にある子どもへのわずかな出費へと移る。
何度も見返すうち、夫の顔色が目に見えて変わっていった。
「こんなに使ってたのか」
声には、はっきりと動揺がにじんでいた。いつもの言い返しは、もう出てこない。
「悪かった。全然、見えてなかった」
それは、結婚してから初めて聞く、素直な謝罪だった。
その日を境に、夫は子どもの買い物に口を挟まなくなった。
趣味の使いすぎも自分から抑えるようになり、家事にも少しずつ加わるようになった。
数字が、長いあいだ届かなかった思いを、ようやく夫に届けてくれたのだった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














