「オムツも風呂も、いつも俺がやってるよ」義実家でだけ率先した夫。だが、義母が見抜いた嘘に夫の態度が一変
家では動かない夫の「宣言」
共働きで、私はフルタイム勤務。
帰宅後も休む間もなく、夕食の支度に洗濯、子どもの世話へと追われる毎日だった。一方の夫は、ソファに腰を下ろしたまま「何か手伝おうか」と言うだけ。その「言うだけ」に、私は何度うんざりしただろう。
夫が自分の手柄として持ち出すのは、決まって朝のゴミ出しだった。
たったそれだけを、さも大きな貢献のように語るのだ。
ところが、義実家に行くと、夫はまるで別人になる。
先日、義両親のもとを訪ねたときも、玄関をくぐった瞬間からスイッチが入った。
子どもを抱き上げ、おむつを手際よく替え、甲斐甲斐しく世話を焼いてみせる。
そして、義両親に聞こえるようにこう言い放った。
「オムツも風呂も、いつも俺がやってるよ」
その堂々とした口ぶりに、私は思わず耳を疑った。家では風呂に入れたことすら、数えるほどしかないのに。けれど義両親の前で波風を立てたくなくて、私は作り笑いを浮かべるしかなかった。
フルタイムの妻を見た義母
夫の「イクメン宣言」を、義母は静かに聞いていた。
そして、湯呑みを置きながら、ゆっくりと私のほうを向いた。
「あなた、朝から晩までお勤めしてるんでしょう。それなのに、家のことまで…無理してない?」
やさしい問いかけだった。私が返事に迷っていると、義母の視線が今度は夫へと向かった。
「本当に家事をやってるの?」
穏やかな口調の奥に、確かな鋭さがあった。
夫は「いや、それは」と言いかけたきり、続く言葉が出てこない。得意げだった顔から、みるみる血の気が引いていく。
義母は、それ以上は問い詰めなかった。ただ、私に向かって小さくうなずき、こう言ってくれた。
「あなたは、よく頑張ってるわ。無理しなくていいのよ」
その一言に、こらえていたものがふっとゆるんだ。
義母は、口先だけのアピールなど、はじめから見抜いていたのだ。ずっと一人で抱えてきたものを、そっと分かってもらえた気がした。
帰り道、夫はひとことも喋らなかった。義実家で見せた威勢は、すっかり影をひそめている。
数日後、夫は自分から子どもを風呂に入れるようになった。慣れない手つきで、それでも真剣に。
義母の前で口にした「いつも俺がやってます」を、今度は本当にしようとしているのかもしれない。
誰かがそっと味方をしてくれるだけで、こんなにも心が軽くなる。義母の言葉は、私にとって何よりの支えになった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














