「やめろ、ただの相談だと言ってるだろ」親友との密会を重ねた彼。だが、レシートを突きつけると黙り込んだ
優しい彼の裏の顔
三年付き合った彼のことを、私は心から信頼していました。
物腰がやわらかく、周囲からも誠実だと評判の人だったからです。そんな彼を、私はいつか一緒になる相手だと信じていました。
その信頼が崩れたのは、彼のスマホに届いた一件の通知でした。送り主の名前は、なんと私の親友だったのです。
「次いつ会える?」
画面に表示された短い言葉に、頭の中が真っ白になりました。
問い詰めると、私は思わず声を強めました。
「親友と、二人で何してるの」
彼は表情ひとつ変えずに答えました。
「相談に乗ってただけだよ」
あまりに堂々としているので、一瞬こちらが悪いのかと思ってしまったほどです。
親友に電話をすると、彼女もあっさりとこう言ってのけました。
「あなたが冷たいから、話を聞いてただけ。考えすぎよ」
二人とも、あまりに堂々としていました。
だからこそ、私はかえって冷静になれたのだと思います。
取り乱して責め立てても、二人はのらりくらりと逃げるだけでしょう。
それなら、言い逃れのできない証拠を突きつけるしかない。私はそう考えました。
レシートが語った事実
感情的に責め立てるのをやめ、私は確かな証拠を探すことにしました。
手がかりは、彼の部屋の引き出しに残っていた何枚ものレシートでした。
二人で立ち寄ったとしか思えない店の名前と、私の知らない日付がいくつも並んでいます。
数えてみれば、その数は十枚以上。私が友人と旅行に出かけた週末の日付まで、しっかり残っていました。
後日、私はそのレシートをすべてそろえて、彼のもとを訪ねました。
「この日付、全部あなたと親友が会ってた日だよね」
彼は急に声を荒らげました。
「やめろ、ただの相談だと言ってるだろ」
でも、私が日付順に並べたレシートを一枚ずつ指さしていくと、その勢いはみるみるしぼんでいきました。
反論の言葉を探すように口を動かし、やがて何も言えずにうなだれます。
あれほど強気だった彼が、ついに黙り込みました。
電話越しに聞いていた親友も、急に静かになりました。しばらくして、絞り出すような声が受話器から漏れてきます。
「…あなたが幸せそうで、ずっと妬ましかった」
長年信じてきた親友の、それが本音でした。裏切られた悲しさよりも、これで迷わず縁を切れるという思いのほうが勝っていました。
その本音がこぼれた瞬間、私の中に残っていた迷いは消えました。
「もう、二人とも私の前に現れないで」
言い訳ばかりだった彼は、最後まで顔を上げられずにいました。私は並べたレシートをそのままテーブルに残し、静かにその部屋を出ました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














