「それ違う、私のやり方で覚えて」教える先輩によってやり方が変わる職場。誰が悪いのかわからない職場で感じた葛藤
先輩によって毎回正解が変わるシフト
初めて働き始めたアルバイト先で、私は最初の数週間ずっと混乱していました。
新人として教わったことを必死に守っていたのに、シフトに入る顔ぶれが変わるたびに正解が変わってしまうのです。
研修で最初に教えてくれたベテランの先輩のやり方を、私は几帳面にメモしました。
それを見ながら作業をしていたら、別の日に入ってきた席が隣の先輩が、私の手元を覗き込んで強い口調で言ったのです。
「それ違う、私のやり方で覚えて」
研修で習った通りに動いていたつもりだったのに、と頭が真っ白になりました。
後日また別のシフトリーダーが通りかかると、その人もまた違う流れを指示してきました。
指摘の声色も人によって違い、強い口調で直す人もいれば、ため息混じりで言う人もいます。
誰の言うことに合わせればいいのか、新人の私には判断のしようがありません。
同じ作業なのに人によって正解が違うなんて、研修で習った内容とかけ離れていて、頭の中がぐるぐると回り続けました。
慎重に動くほど指摘される違和感
失敗が怖くて、私はいつも慎重に動いていました。
先輩の動きを観察し、流れを覚えてから手を動かすタイプです。
それでも見られるたびに「違う」と言われてしまい、何が正解か分からなくなっていきました。
同じ動作で別の人から正反対の指摘を受けると、頭の中で手順がぐちゃぐちゃになります。
直したそばから「前のほうがよかった」と言われ、効率も落ちていく一方でした。
(私が悪いわけじゃないはずなのに)
そう思いながら、それでも新人なので何も言い返せません。
指摘されるたびに頭を下げて、その場ごとに動きを切り替える日々が続きました。
結局たどり着いた答えは、シフトに入る前にその日の先輩に自分から確認することでした。誰の手順で動けばよいか先に聞いておけば、途中で別の人に注意されても理由を答えられます。
確認を徹底するようになって、表面的なトラブルは減りました。
それでもモヤモヤは消えませんでした。本来であれば、新人が毎回顔色をうかがって確認しなくても、誰に教わっても同じ結果になるのが当たり前のはずです。
最初から手順が統一されていれば、それだけで救われる新人がいるのにな、と今でもひっそり思います。
研修のときに教わったマニュアルが、現場では半分も生きていなかったという事実は、いま振り返っても不思議でなりません。誰が悪いわけでもないからこそ、解決のしようがなく、私の胸の奥には小さな澱のようなものが残り続けています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














