「赤ちゃん、性別わかったの?」妊娠していた私に聞いてきたママ友。続けた言葉に思わず絶句
妊娠中に投げられた無神経な一言
第二子を妊娠していた私は、上の子のお迎えで毎日のように同じママ友と顔を合わせていた。
その日も園庭の隅で、彼女は世間話のように切り出してきた。
「赤ちゃん、性別わかったの?」
「うん、男の子なんだ」
上の子も男の子で、これで兄弟になる。私はそのことが、ただ楽しみだった。
ところが彼女は、わざとらしくため息をついた。
「えー、また男の子なの」
「女の子いた方がいいよ!」
言葉につまった私に、彼女はたたみかけた。
「女の子なら一緒に買い物も行けるし、老後も安心でしょ。3人目で狙いなよ」
うちは夫婦で、子どもは二人までと決めていた。経済的なことも含めて、何度も二人で話し合って出した答えだった。
それを、まだ産んでもいない子の性別で「残念」と決めつけられる。
じわじわと、悔しさがこみ上げてきた。
男の子だから、女の子だから。
そんな言葉で、これから産まれてくる命に優劣をつけてほしくなかった。聞き流すこともできたけれど、おなかの子に申し訳なくて、私はそうしなかった。
周囲のママが同調した瞬間
その場には、何人かのお母さんがいた。私は一度だけおなかをなでて、まっすぐ彼女を見た。
「望まれて産まれる子です」
静かだけれど、譲らない声で言った。
「うちは2人で十分です。性別で残念なんて、思ったこともないので」
彼女の表情が、目に見えてこわばった。
「い、いや、よかれと思って言っただけで……」
言い訳を並べようとして、語尾が消えていく。さっきまでの軽い口調は、すっかり鳴りをひそめていた。
そのとき、近くにいた年上のお母さんが、やわらかく口を開いた。
「性別なんて、本人が決められることじゃないものね」
その一言をきっかけに、周りのお母さんたちが次々と私に味方した。
「無事に産まれてくれるのが一番ですよ」
「男の子兄弟、すごくいいじゃない」
あたたかい声が重なるほど、性別に口を出した彼女だけが居場所をなくしていく。彼女は曖昧に笑いながら、そそくさと「お迎え行かなきゃ」とその場を離れていった。
その後ろ姿を見送りながら、私は不思議と晴れやかな気持ちだった。誰に何と言われても、この子はちゃんと望まれて産まれてくる。それだけは、揺るがなかった。
味方してくれたお母さんの一人が、私の肩にそっと手を置いて言った。
「あの子たち、絶対いいお兄ちゃんと弟になるわよ」
その言葉に、思わず涙がにじんだ。元気に産まれてきてくれること以上に、大切なものなどないのだから。
翌朝から、彼女が性別の話を持ち出すことは二度となかった。顔を合わせれば挨拶はするけれど、もう無遠慮に踏み込んでくることはなかった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














