「あと少しだけなので」撮影スポットを独占するグループ。だが、スタッフの一言で状況が一変
人気の撮影スポットにできた列
旅の最終日、私は景色がきれいだと評判の展望台へ立ち寄りました。
眼下には街並みと山が広がり、記念に一枚撮って帰りたいと思っていたのです。
いちばん人気の撮影場所には、すでに十数人ほどの列ができていました。
その先頭にいたのは、数人の観光客グループでした。
どうやら全員で旅行に来た記念に、一人ずつの写真だけでなく、組み合わせを変えながら何枚も撮影したかったようです。
その気持ちは分かります。
ただ、撮影スペースの端にはキャリーバッグや紙袋まで置かれていて、ほかの人が入れる場所がほとんど残っていませんでした。
「もう一枚だけ」が続いていく
一人を撮り終えると、今度は二人で並び、その次は別の人と交代します。
写真を確認しては、「もう一枚撮ろう」と撮り直していました。
荷物もそのままなので、撮影場所はずっとそのグループが使っている状態です。
気づけば、後ろには10人近い人が待っていました。
小さな子どもを連れた家族や、日差しを避けながら順番を待っている人もいます。
すると、近くにいたスタッフがグループに声をかけました。
「後ろにもお待ちの方がいらっしゃいますので、撮影が終わりましたら順番に場所をお譲りください」
グループの一人は後ろを振り返り、そこで初めて長い列に気づいたようでした。
「あと少しだけなので」と答え、もう一度写真を撮ろうとしましたが、スタッフは穏やかな口調のまま続けました。
スタッフの案内で、ようやく場所が空いた
「皆さま同じ場所で撮影をお待ちです。一度撮影スペースの外へご移動をお願いします」
さらに、足元に置かれていた荷物についても、通行の妨げにならない場所へ移動するよう案内しました。
そこまで言われると、グループも周囲の様子が気になったのでしょう。「すみません」と荷物をまとめ、撮影場所から離れていきました。
場所が空くと、止まっていた列は少しずつ進み始めました。皆、一、二枚ほど写真を撮ると自然に次の人へ場所を譲っています。
私もようやく順番が来て、景色を一枚だけ写真に残しました。
せっかく遠くまで来たのだから、何枚も記念写真を撮りたくなる気持ちは分かります。ただ、人気の場所では同じように楽しみに待っている人もいます。
スタッフに注意されて初めて列の長さに気づいたグループを見て、周囲を見る余裕を持つことも大切なのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














