「手続きは昨日済ませました」海外の空港で1時間並んだ私。だが、係員に示された事実に唖然
手続きは済んでいるのに、案内された長い列
20代のころ、海外旅行から帰る日に、外国の空港で思わぬ時間を使ってしまったことがあります。
前日の夜、ホテルでインターネットの搭乗手続きを済ませていたので、空港ではかばんを預けるだけのつもりでした。
ところが昼の出発ロビーには、カウンターへ向かう長い列がいくつもできています。
どこへ行けばいいのか分からず、近くにいた男性スタッフに搭乗券の画面を見せました。
「昨日、手続きは済ませています。かばんだけ預けたいんですけど」
「それなら、こちらへどうぞ」
示されたのは、かなり長い列でした。少し気になりましたが、スタッフに案内されたのだから間違いないだろうと思い、そのまま最後尾につきました。
すぐ後ろには、大きなかばんを二つ持った年配の女性が並びました。なかなか列が進まないうちに、自然と話をするようになります。
「あなたは、もう手続きは済んでるの?」
「はい、昨日のうちに。でも、ここに並ぶみたいです」
「済ませてても並ぶのね。大変ねえ」
横の短い列を、ずっと気にしていた
30分たっても、列はなかなか進みません。
そのすぐ横には、ほとんど人のいない短い列がありました。
頭上には案内板もあります。何度か目には入ったものの、私は「何か別の条件の人が使う列なのだろう」と思い込んでいました。
「あっちは空いてて、いいですね」
「きっと、私たちとは違う列なんでしょうね」
年配の女性とそんな話をしながら、少しずつ前へ進みます。
ようやく自分の番が来たころには、並び始めてから1時間ほどたっていました。
「1時間も並んで、やっとカウンターだ…」
思わず口にすると、係の女性が私の搭乗券の画面を確認しました。
そして、少し申し訳なさそうな表情で横を示します。
「お手続きがお済みでしたら、そちらの列でよかったんですよ。今なら数分だと思います」
示されたのは、さっきから何度も気になっていた、あの短い列でした。
そこで改めて案内板を見ると、手続きを済ませた人向けの列だと分かります。
「…ずっと、あの表示を見てたのに」
私は力が抜けて、笑うしかありませんでした。
後ろの年配の女性も案内板を見上げ、「あら、本当に早いほうがあったのね」と驚いていました。
最初にスタッフから案内されたことで、私はすっかり「この列で合っている」と思い込んでいたのです。
それ以来、空港では誰かに尋ねたあとも、近くの案内表示を自分でも確かめるようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














