tend Editorial Team

2026.06.18(Thu)

「いつもこうしてるんだよ!」と義実家でイクメンアピールする夫。だが、娘の一言で怒られたワケ

「いつもこうしてるんだよ!」と義実家でイクメンアピールする夫。だが、娘の一言で怒られたワケ

義実家での変身

月に一度、夫の実家を訪ねる日。その日の夫は、家にいるときとはまるで別人だった。

玄関を上がるなり娘を抱き上げ、義両親に向かって声を張る。

「いつもこうしてるんだよ!」

家でもこうだと言わんばかりの口ぶりだった。普段の夫は、フルタイムで働く私に「手伝おうか」と声をかけるだけ。

ゴミ出し一つで「家事やってる」と満足する人だ。それが、義両親の前ではオムツ替えまで率先してみせる。

「すごいわねえ、よく面倒みてくれて」

「いやいや、当然のことだから」

義母の言葉に、夫はますます調子づいた。家では一度も見たことのない顔だった。私はソファの隅で、冷めたお茶をすすりながら、白けた気持ちを押し隠していた。

口を挟めば角が立つ。だから、ただ黙って眺めるしかなかった。

凍りついたリビング

昼食のあと、夫はまた娘を膝に抱え、義両親に語り始めた。

「育児も家事も、俺が半分は受け持ってるんだ」

そのとき、娘がきょとんとした顔で口を開いた。

「パパがおうちで掃除するの、見たことないよ?」

リビングが、しんと静まり返った。夫の笑顔が、そのまま固まる。

「いや、それは……あれだよ、娘がまだ小さいから覚えてないだけで」

「パパ、おむつのテープいつも反対だもん。ママがやり直してるよ」

追い打ちのような一言に、義両親が顔を見合わせた。言い訳が、宙に浮いたまま消えていく。義母が箸を置き、夫をまっすぐ見据えた。

「ちょっと、台所まで来てちょうだい」

有無を言わさぬ声だった。夫は青ざめた顔で立ち上がり、うつむいたまま義母のあとに続いた。

味方になった義母

襖の向こうから、義母のきっぱりした声が届く。

「育児は手伝いじゃない。あなたが親としてやる仕事なの。半分やってるなんて、嫁さんの前でよく言えたものね」

「いや、でも仕事もあるし……」

「あの子だって働いてるでしょう。言い訳しないの」

「……ごめん。母さんの言う通りだ」

戻ってきた夫は、もう得意顔ではなかった。義父にも「みっともない真似をするな」と一言釘を刺され、ばつが悪そうに小さくなっている。さっきまでの大きな声は、すっかり影をひそめていた。

義母は、私の手をそっと握った。

「気づいてあげられなくて、ごめんなさいね」

それから夫は、家でも黙って動くようになった。ドヤ顔の報告は消え、皿を洗い、洗濯物を干す背中が増えた。

義実家で誰よりも大きく見せていた人が、今は私の顔色をうかがいながら家事をこなしている。一枚のお面のような演技は、もうどこにもなかった。立場は、すっかり逆転していた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.18(Thu)

「日本のソウルフードすら気軽に食べられない」とネットで悲痛な声。ノリ価格の高騰で進むおにぎり離れ、価格が上がる原因とは
tend Editorial Team

NEW 2026.06.18(Thu)

「自身の非力を恥じろ」とSNSでは厳しい声。中道・階幹事長、吉田元議員の離党表明に苦言
tend Editorial Team

NEW 2026.06.18(Thu)

「今月の小遣いは一万円減らすね」と告げる妻。だが、新品のブランドバッグを購入していたのが発覚
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.09.14(Sun)

乙武洋匡が光を当てた日本の子供の相対的貧困のリアル。「まずは若い子、幼い子を助けてほしい」と共感の声も
tend Editorial Team

2025.09.02(Tue)

元卓球日本代表・水谷隼の意外な素顔は『ドケチ』?家賃値上げを機に明かした「ご褒美何も買わない」ストイックな私生活
tend Editorial Team

2026.03.23(Mon)

「灰皿撤去すればいい」「禁止にしてほしい」と共感の声相次ぐ。コットン・きょん、喫煙者のマナーに苦言
tend Editorial Team