「搭乗口までお越しください」呼ばれてやっと来た乗客→乗客の見せた態度に感じた違和感
搭乗口で待っていたとき
出張で飛行機を利用したときのことです。
時間に余裕を持って保安検査を済ませた私は、搭乗口近くの椅子に座り、案内が始まるのを待っていました。
やがて搭乗が始まり、乗客が次々と機内へ向かっていきます。
私も案内された順番に列へ並び、搭乗券を確認してもらいました。
ところが、ほとんどの乗客が搭乗を終えたころ、場内にひとりの乗客を呼び出すアナウンスが流れたのです。
「〇〇便をご利用の〇〇様、搭乗口までお越しください」
搭乗口のスタッフは周囲を見渡しながら、同じ名前をもう一度呼びました。
繰り返された最終案内
私は飛行機へ続く通路の手前で、少しのあいだ待つことになりました。
その間にも、先ほどと同じ乗客を呼ぶ案内が繰り返されます。
「まもなく搭乗手続きを終了いたします」
スタッフの声から、出発時刻が迫っていることが伝わってきました。
ただ、呼ばれている本人がどこにいるのかは分かりません。
体調を崩したのかもしれませんし、搭乗口を間違えている可能性もあります。
事情を知らない以上、遅れていることだけで責めるのは違うと思いながら、私はその場で様子を見ていました。
すると、離れた通路の向こうから、ひとりの男性が歩いてきたのです。
手には、空港内の店でもらったらしい紙袋を提げていました。
ようやく現れた乗客
男性が搭乗口へ近づくと、スタッフがすぐに声をかけました。
「〇〇様でしょうか。お待ちしておりました」
男性は搭乗券を取り出しながら、短く名前を答えました。
しかし、何度も呼ばれていたことを気にする様子はなく、急いでいるようにも見えません。
スタッフが搭乗券を確認している間も、男性は紙袋の中をのぞいたり、腕時計を見たりしていました。
もちろん、私には男性が遅れた理由までは分かりません。
アナウンスに気づかなかっただけかもしれませんし、何か避けられない事情があった可能性もあります。
それでも、スタッフから「お待ちしておりました」と声をかけられたなら、ひと言くらい返してもよいのではないかと思ってしまいました。
「お待たせしました」
その短い言葉があるだけで、受け取る印象はずいぶん違ったはずです。
男性が機内へ向かったあとも、スタッフは表情を変えず、搭乗口の確認作業を続けていました。
時間どおりに出発するため、見えないところで多くの人が動いているのでしょう。
事情があるときほど、周囲へのひと言を忘れないようにしたい。
あの日の出来事を見て、私はあらためてそう感じました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














