「直接話したほうがいいよ」何かと間に入ってくる同僚。だが、先輩の一言で気づいた違和感とは
何かと間に入ってくる同僚
以前の職場に、長く一緒に働いていた同い年の女性がいました。
私が入社して数年後に入ってきた人で、気づけば二十年近い付き合いになっていました。
彼女は昔から世話好きで、周囲のことによく気がつく人でした。私が忙しそうにしていると、「それなら私から伝えておくよ」と別の部署への連絡を引き受けてくれることもありました。
当時の私は、人に頼るのが得意ではありませんでした。
彼女もそれを知っていたので、「私が間に入ったほうが楽だろう」と考えていたのだと思います。
最初のうちは、私も助かっていました。
ただ、年月が経つにつれて、少しずつ気になることが増えていったのです。
私が別の同僚と昼食へ行くと、翌日に「昨日は○○さんと食べたんだね」と言われたり、他部署の人と話していると、あとから「何の話をしてたの?」と聞かれたりしました。
同じ職場なら耳に入ることもあるだろうと思い、それほど深く考えてはいませんでした。
「直接話したほうがいいよ」
違和感がはっきりしたのは、ある仕事の連絡がきっかけでした。
私が他部署の担当者へ直接確認しようとすると、彼女から「それ、私が聞いておくよ」と言われたのです。
以前から何度も同じようなことがあったため、その日は「自分で聞くから大丈夫」と断りました。
すると彼女は少し不満そうな顔をして、「私を通したほうが話が早いのに」と言いました。
その様子を見ていた先輩が、あとで私に声をかけてきました。
「最近、何でもあの人を通してない?あなたが直接話したほうがいいことまで、間に入ってる気がするよ」
その一言を聞いて、私は初めてこれまでのことを振り返りました。
彼女は意地悪をしているわけではありません。むしろ、「自分が私を助けなければ」という気持ちが強かったのでしょう。
ただ、その世話焼きが少しずつ行き過ぎて、私がほかの人と直接関わる機会まで減らしていたのだと気づきました。
少しずつ距離を変えていった
それから私は、仕事の連絡はできるだけ自分でするようにしました。
最初のころ、彼女から「私がやろうか」と何度も言われましたが、「ありがとう。でも今回は自分で確認するね」と返すようにしました。
すると、これまであまり話したことのなかった人とも自然にやり取りするようになり、職場での人間関係も少しずつ広がっていきました。
そのときになって、私は彼女との距離が近くなりすぎていたのだと実感しました。
二十年間ずっと悪意を向けられていたわけではありません。
ただ、「自分が一番この人のことを分かっている」「自分が面倒を見たほうがいい」という思いが、いつの間にか強くなりすぎていたのでしょう。
最終的に退職してからは、彼女とは連絡を取っていません。
今振り返ると、相手の親切に甘えることと、すべてを任せてしまうことは違うのだと思います。
長く続いた関係だからこそ、距離感がおかしくなっていることには、なかなか気づけないものなのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














