「じゃあ全員、同じ金額でいいよね」飲めなかった私にまで割り勘を平然と迫ってきた親戚。親戚の悪気ない一言に感じた本音
飲まない私の前で増えていく注文
親戚の法事を終えたあと、集まったメンバーで近くの料理店へ行くことになりました。
私は車で来ていたため、お酒は飲めません。料理も控えめでいいと思い、手頃な御膳とお茶だけを注文しました。
一方、周囲の親戚たちはビールや日本酒を次々と頼み、刺身や焼き物などの追加料理も注文していました。
「せっかく集まったんだから、遠慮しないで飲みなよ」
親戚の一人に勧められましたが、私は車で来ていることを伝えて断りました。
「それなら仕方ないね」
そう言いながら、親戚たちは楽しそうに杯を重ねていました。
私は自分の御膳を食べ終えると、温かいお茶を飲みながら話を聞いていました。追加で運ばれてきた料理にも、ほとんど手をつけていません。
やがて食事が終わり、店員さんが伝票を持ってきました。
すると、会計をまとめていた親戚が金額を確認しながら言いました。
「人数で割れば早いね。じゃあ全員、同じ金額で」
その言葉を聞き、私は思わず伝票に目を向けました。
お酒を何杯も飲んだ人も、追加料理を頼んだ人も、御膳とお茶だけだった私も同じ金額です。
「私、お酒は飲んでいないんですけど……」
思い切って口にすると、親戚は驚いたように私を見ました。
「細かいことは気にしないで」
「でも、親戚同士なんだから細かいことは気にしないで。こういうときは全員一緒でいいでしょう」
親戚は悪びれる様子もなく、明るく笑いました。
周囲からも、「せっかくの集まりなんだから」「数千円の違いでしょう」と声が上がります。
確かに、払えない金額ではありません。
しかし、飲んでも食べてもいない分まで負担することを、当然のように決められてしまったことに引っかかりました。
「お互いさまなんだから」
隣にいた親戚にもそう言われ、私はそれ以上何も言えなくなりました。
せっかく和やかに終わりかけている席で、自分だけが会計にこだわっていると思われたくなかったのです。
「……分かりました」
私は財布から、ほかの人と同じ金額を出しました。
帰りの車内でも、支払った金額そのものより、こちらの事情を聞かずに「全員同じ」と決められたことが心に残りました。
親戚との食事だからこそ、細かく計算しないほうがよいという考えもあるのでしょう。
それでも、飲まない人や注文が少ない人がいるなら、せめて会計前に一言確認してほしかったと思います。
あの日以来、親戚との食事会に参加すると、料理より先に会計方法が気になるようになってしまいました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














