「旦那さんとうまくいってないらしいよ」噂好きのママ友。しかし、周りから正論をぶつけられた結果
知らないはずの話を知っていたママ友
息子が幼稚園に通っていたころ、園の帰りに公園へ寄ると、よく顔を合わせるママ友がいました。
私より少し年上で、最初は話題が豊富で明るい人だと思っていました。
ところが親しくなるにつれ、話題はほかの家庭のことばかりに。夫婦のことや子どもの習い事など、本人がいないところで聞くには少し気になる内容も増えていきました。
ある日、ママ友が私の隣に座るなり言いました。
「この前、あのママとこんな話してたんだって?」
「え?なんで知ってるの?」
「共通の知り合いから聞いたよ」
それは別のママと二人で立ち話をしたときの内容でした。さらに数日後にも、「この前こう言ってたんでしょ」と別の話を持ち出されました。
誰かに話したことが、いつの間にか別の人へ伝わっている。そのことが分かり、私は少し怖くなりました。
帰り道、ベビーカーを押して同じ方向へ歩いていたママに、思わず話しました。
「私が話したことまで、二回も『こう言ってたんでしょ』って言われて。ちょっと嫌だなって思って」
「そうなんだ…。あの人、いろんな話を知ってるもんね」
そのママは、それ以上は何も言いませんでした。
噂話の途中で聞こえた、別のママの言葉
次の週の夕方、公園では何人かのママがベンチの近くに集まり、子どもたちはジャングルジムで遊んでいました。
すると、あのママ友が声を落として言いました。
「知ってる?あの家、旦那さんとうまくいってないらしいよ」
その日は、黙って聞き流す気になれませんでした。
「ごめん、その話、本人がいないところでするのはやめない?私、自分の話が回ってるって分かったとき、結構つらかったから」
ママ友が驚いたようにこちらを見ました。
すると、近くでベビーカーに手を置いていたあのママが、静かにうなずきました。
「私も、それ分かる。前にうちのことも、違う内容で広まってたことがあったの」
「え、そうだったの?」
「うん。本当のことじゃなかったんだけど、しばらく公園に来づらくて」
その話を聞いて、周りにいたママたちも黙りました。
ママ友は少し間を置いてから、視線を落としました。
「……そうだったんだ。ごめん。気をつける」
「うん。そうしてくれると助かる」
それから、私が公園で一緒になるときには、そのママ友がほかの家庭の噂を持ち出すことはほとんどなくなりました。代わりに、子どもたちの遊びや幼稚園での出来事を話すことが増えました。
帰り際、ベビーカーのママが小さな声で言いました。
「言ってくれてありがとう。私ひとりじゃ、なかなか言えなかった」
その言葉を聞いて、あのとき黙って聞き流さなくてよかったと思いました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














