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2026.11.08(Sun)

「あの家のお祝いって送った?」数か月遅れで合格祝いを送った僕。その後、親戚の奥さんが電話口で笑いながら告げた言葉にゾッとした

「あの家のお祝いって送った?」数か月遅れで合格祝いを送った僕。その後、親戚の奥さんが電話口で笑いながら告げた言葉にゾッとした

夫婦で忘れていた合格祝い

去年の春、うちの子が高校に合格したとき、僕のいとこの家からお祝いが届きました。

今年は反対に、いとこの家の子が高校に合格したと聞き、夕飯の席で妻がその話を切り出しました。

「去年いただいたんだから、うちもお祝いを送らないとね」

「そうだな。そのうち用意しよう」

そう返事をしたものの、僕はその後、特に何もしませんでした。妻からもお祝いの話は出ず、いつの間にか春が過ぎてしまったのです。

夏のある昼、郵便受けに、いとこの家から暑中見舞いが届いていました。

あの家から暑中見舞いをもらうのは初めてです。

居間に持っていくと、妻が横からはがきをのぞきこみました。

「暑い日が続きますが、お変わりありませんか、だって」

ごく普通の季節の挨拶で、ほかに何か書いてあるわけでもありません。

ところが、はがきを見ているうちに、僕は春に話していた合格祝いのことを思い出しました。

「そういえば、あの家のお祝いって送った?」

「えっ?あなたが送ったんじゃないの?」

「いや、てっきりそっちが送ってくれたと思ってた」

「だって、あのとき用意するって言ってたでしょ。あなたのいとこだし、任せたつもりだったんだけど」

言われてみれば、確かにそう返事をした覚えがあります。

お互いに相手が送ってくれたと思い込み、結局どちらも何もしていなかったのです。

「ごめん、俺がちゃんと確認すればよかった」

僕は慌ててお祝いを用意し、何か月も遅れて送ることになりました。

暑中見舞いが届いたのは単なる偶然かもしれませんが、ちょうどお祝いを忘れていたことに気づいたので、少し気になっていました。

お礼の電話で聞いた一言

お祝いを送ってしばらくたった夜、夕飯を終えてくつろいでいると、家の固定電話が鳴りました。

受話器を取ると、いとこの奥さんでした。

「お祝い、ありがとう。届きましたよ」

明るい声でそう言われ、僕は遅くなったことを改めて謝りました。

「いやあ、すみません。夫婦で、お互いが送ったものだと思い込んでいて……」

「あら、そうだったのね」

奥さんは笑いながら答えました。

僕も少し安心したのですが、続いて思いがけない言葉が返ってきました。

「うちはね、いただいたものは全部ノートにつけているのよ」

「そうなんですか」

「そうそう。何をいただいたかだけじゃなくて、いただいた日も、ちゃんと書いておくの」

「へえ、きちんとされてるんですね」

「去年、お宅のお子さんに何をいつ送ったかも、ちゃんと書いてあるわよ」

奥さんは変わらず明るい調子でしたが、僕はどう返せばいいのか少し迷いました。

贈り物の記録を残すこと自体は、何もおかしくありません。お返しを忘れないために、そうしている家庭もあるでしょう。

ただ、こちらが何か月も遅れてお祝いを送った直後だったので、日付の話が妙に気になったのです。

電話を終えると、そばに来た妻が尋ねました。

「誰からだったの?」

「いとこの奥さん。お祝いが届いたって」

「よかったね」

「うん。ただ、もらったものは日付まで全部ノートにつけてるんだって」

「へえ、そうなんだ。じゃあ、今回のお祝いも記録されてるんだね」

「まあ、そういうことだよな……」

僕たちは顔を見合わせ、少し苦笑いしました。

それから親戚との間で、特に何かあったわけではありません。

奥さんも、単に普段の習慣を話しただけなのかもしれません。

それでも、あの暑中見舞いと電話の言葉を思い出すと、何となく引っかかるものがあります。

来年の夏、また暑中見舞いが届いたら、今度は何か忘れていないか、つい考えてしまいそうです。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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