「ちゃんと報告してくれないと困るよ」何年も借金を隠していた夫。後日、夫が私を責めてきた瞬間
何年も知らなかった夫の借金
夫に借金があると知ったのは、結婚して何年もたってからのことでした。
ある夜、家計を見直そうと、ダイニングでお互いの通帳や支払いの書類を確認していました。
すると、夫の書類の中に、独身時代から続いている返済の記録があったのです。
「これ、結婚する前の借金だよね?」
私が尋ねると、夫は少し面倒くさそうな顔をしました。
「そうだけど。何?」
「何って……。どうして今まで教えてくれなかったの?」
「ちゃんと返してるんだから、別にいいだろ」
「でも、私ずっと知らなかったんだよ?」
「金額も小さいし、言う必要ないと思ってたんだよ。自分のことは自分で片づけてるんだから」
そう言って、夫は書類を閉じてしまいました。
私が気になったのは、借金の金額よりも、結婚してからも返済を続けていたことを知らされていなかった点です。
きちんと返済していたとしても、夫婦なのだから話してほしかったと思いました。
その後、夫婦で返済の計画を確認し、家計に関わるお金のことは、金額が小さくても隠さず話し合おうと決めました。
夫に返した、あの日と同じ言葉
それから何か月かたった夜のことです。
ダイニングにいた夫が、私のカードの利用明細を見ながら声をかけてきました。
「ねえ、この支払いって何?」
夫が指さしたのは、見慣れない店の名前が書かれた欄でした。
「ああ、それね。子どもの学校で使うものを買ったんだよ」
すると、夫は眉をひそめました。
「そういうのも、ちゃんと報告してくれないと困るよ」
「何を買ったかは説明するよ」
「でも、こっちが聞くまで何も言わなかっただろ。家計を見直そうって言ったのは、そっちじゃないか」
買ったのは、子どもが学校で使う日用品を少しだけです。隠すつもりなどありませんし、聞かれれば説明するつもりでした。
それなのに、こちらの話を聞く前から責めるような言い方をされ、私は以前の借金の話を思い出しました。
「ねえ、前に借金のことを聞いたとき、何て言ったか覚えてる?」
「え? 何だよ、急に」
私は夫の顔を見て、あのときの言葉を返しました。
「金額も小さいし、言う必要ないんでしょ?」
夫は一瞬、きょとんとした顔をしました。
「……それは」
「あなたが言った言葉だよ。私は買ったものをちゃんと説明するつもりだけど、あなたは何年も返済のことを黙ってたよね」
夫は何も言い返しませんでした。
「お互い、お金のことは隠さず話そうって決めたんだから、私だけ責められるのは違うと思う」
そう伝えると、夫は手に持っていたペンを置き、明細に目を落としました。
そのとき、隣のリビングでテレビを見ていた子どもが、こちらを振り返りました。
「お父さん、なんで黙ってるの?」
夫はすぐには答えず、明細を見つめていました。
それ以来、私たちは毎月、夫婦で家計を確認しています。
夫が私の買い物を一方的に問いただすことはなくなり、自分の返済の記録も、言われる前に見せてくれるようになりました。
ただ、返済の書類を差し出すときだけは、今も私と目を合わせず、書類に視線を落としています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














