「このシャツ、少しぬれてる!」上階から繰り返し落ちてくる水や土→覗いた私が見てしまった光景とは
晴れているのに、洗濯物がぬれていた
以前、妻と幼い息子の三人で、二階建てアパートの一階に暮らしていた頃のことです。
私たちの部屋には小さな専用庭があり、ベランダの物干し竿に家族の洗濯物を干していました。
ある晴れた日の夕方、妻が洗濯物を取り込みながら、不思議そうな声を上げました。
「このシャツ、少しぬれてる!」
確認すると、シャツだけでなく、近くに干していたタオルにも細かな水滴が付いていました。
その日は雨も降っておらず、庭で水を使った覚えもありません。
最初は、上の階で洗濯物を干した際に、たまたま水が垂れたのだろうと思いました。
しかし数日後、同じことがまた起こりました。
今度は水だけでなく、細かな土のようなものが白いシーツに付着していました。
見上げると、真上の部屋のベランダには、いくつもの植木鉢が並んでいます。
どうやら植物に水をやった際、鉢の底から流れ出た水が、土と一緒に下へ落ちてきているようでした。
水やりのたびに汚れる庭
それから注意して見ていると、水が落ちてくるのは夕方が多いと分かりました。
上の住人が植物に水をやる時間と重なっていたのでしょう。
水は二階のベランダの隙間から垂れ、私たちの洗濯物や庭に置いてある子どもの遊具へ落ちてきました。
「今日も下に水がたまってるよ」
妻が指さした先には、息子が使っている小さな砂場道具が置いてありました。
泥を含んだ水がかかり、バケツやスコップが茶色く汚れています。
洗えば済むことではありましたが、いつ水が落ちてくるか分からないため、洗濯物を安心して干せません。
息子が庭で遊んでいる最中に水が落ちてきたこともあり、次第に我慢しづらくなっていきました。
上の住人とは、階段ですれ違えば挨拶をする程度の関係でした。
直接伝えることも考えましたが、こちらから苦情を言ったと受け取られ、関係が悪くなるのは避けたいと思いました。
そこで、水が落ちた日時と、汚れた洗濯物や庭の様子を数回写真に残しました。
管理会社から伝えてもらうことに
一週間ほど記録を取ったあと、私は管理会社へ電話をしました。
「上の部屋のベランダから、植物の水やりと思われる水と土が落ちてきます。洗濯物や子どもの物が何度も汚れていて困っています」
担当者から状況が分かる写真を送ってほしいと言われたため、撮影した画像と日時をメールで送りました。
管理会社は、まず建物全体へ向けて、注意する文書を配布しました。
ところが、その数日後にも、少量ではありましたが、再び庭へ水が落ちてきました。
私はそのことを追加で連絡しました。
すると管理会社は、落ちてくる位置やベランダの状況を確認したうえで、上の部屋へ個別に話をすると説明してくれました。
後日、上の住人は植木鉢を置くことをやめたようです。
それ以降、洗濯物や庭に水が落ちてくることはなくなりました。
ある夕方、上の住人と階段ですれ違いましたが、互いにいつも通り挨拶を交わしただけでした。
管理会社が間に入ってくれたため、気まずい言い争いになることもありませんでした。
「これで安心して洗濯物を干せるね」
妻のほっとした表情を見て、もっと早く相談してもよかったのかもしれないと思いました。
小さな困り事でも、何度も続けば生活への負担になります。相手を決めつけて直接責めるのではなく、状況を記録して管理会社へ相談することが、穏やかな解決につながった出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














